ソリマチテックグループとベトナムの持続可能な農業
ソリマチ株式会社が中心となり、ソリマチテックグループは最近、ベトナム・カントー市にて、アグリテック事業を推進するための成果報告会を開催しました。この報告会は、経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業」に基づき、持続可能な開発目標(SDGs)に資する活動の一環として実施されました。特に、日本とベトナムの政府機関や企業が一堂に会し、今後の協力関係を深める意義が強調されました。
報告会の背景
2024年4月、ソリマチはベトナム農業農村開発省(MARD)副大臣のチャン・タン・ナム氏と合意し、拡大するベトナムの「持続可能な高品質・低炭素米生産プロジェクト」に参画すること示しました。このプロジェクトは、メコンデルタ地域の広大な農地を対象としており、2030年までに新たな技術を駆使した農業のモデルを構築することを目指しています。
本報告会には、ナム副大臣を始め、ベトナム協同組合連盟(VCA)総裁のカオ・スアン・トゥ・ヴァン氏や在ホーチミン日本国総領事館の小野益央総領事など、多くの関係者が出席しました。現地参加者は240名を超え、オンライン参加者も200名以上に上りました。このような盛況な会において、ソリマチはMARDおよびVCAと今後の共創に向けた基本合意書(MOU)を締結しました。
報告会の概要
報告会のテーマは「2030年までメコンデルタ地域100万haにおける持続可能な高品質・低炭素米生産プロジェクト」に関する内容で、投資の誘致やDX(デジタルトランスフォーメーション)・GX(グリーントランスフォーメーション)技術の導入が議題に上がりました。この議論のもと、さまざまな具体的な支援策や技術の活用方法が示され、今後の展望が開かれました。
会議はカントー市のMuong Thanh Can Tho Hotelにて行われ、日本時間の2025年2月14日金曜日午前8時からスタート。ベトナム語と日本語の同時通訳が行われ、対面だけでなくオンラインでもアクセスできるという形で進められました。
出席者と登壇者
参加者には、日本側からは農林水産省や日本貿易振興機構、国際協力機構などの政府機関、さらには民間企業も名を連ねました。ベトナム側でも、農業農村開発省やベトナム協同組合連盟、各種農業普及機関などが参加しました。
登壇者にはナム副大臣やカオ氏、ソリマチの反町秀樹社長、総領事の小野益央氏などが含まれ、各々が持続可能な農業の未来に向けた意見を共有しました。
成果と今後の展望
報告会の中で、優れた技術の活用に成功した農協への表彰式も行われ、具体的な成果が称賛されました。そして、ソリマチはMARD及びVCAと連携して、デジタル技術を用いた新たな米生産モデルを実証的に導入し、協同組合への支援を続ける方針を示しました。
MARDのナム副大臣は、「DX・GXの適用は協同組合にとって重要な課題解決策であり、その取り組みを引き続き促進していく」と語り、今後も日本とベトナムの協力を深めることで、持続可能な農業の発展に寄与する姿勢を強調しました。
結論
最後に、ソリマチテックグループが成し遂げたグローバルサウス事業の成果をまとめたビデオが公開されており、今後の活動に期待が寄せられています。詳しくは、
こちらのリンクからご覧いただけます。ソリマチは今後も、新たなイノベーションの創出を通じてベトナムの持続可能な未来に向けて進んでいくことでしょう。