渋谷の共創施設SHIBUYA QWSが国際スタートアップ連携を発表
渋谷スクランブルスクエアの15階にある共創施設「SHIBUYA QWS」(以下、QWS)が、韓国とフィンランドの主要なスタートアップ支援機関と施設間連携協定を締結しました。この重要な一歩は、2025年5月7日付で行われ、韓国ソウル市が支援する「ソウル創業Hub」と、フィンランドの「Aalto Entrepreneurship Society」と「Startup Sauna」が参加しています。
国際的なスタートアップネットワークの構築
この協定により、QWSと各機関の間での企業紹介が行われることで、スタートアップ同士の相互利用が進み、共同イベントや交流プログラムの企画運営が可能になります。これにより、国際的なネットワークが強化され、参加する企業にとって多様なビジネスチャンスが広がることが期待されています。
韓国のソウルは、急成長を遂げるアジアのスタートアップシティとして知られており、「ソウル創業Hub」はその中心的な役割を担っています。ソウル経済振興院が運営するこの施設は、資金調達や国際進出支援に特化したプログラムを提供し、数多くのスタートアップが成長を遂げています。
一方、フィンランドの「Aaltoes」と「Startup Sauna」は、学生主導の起業支援団体で、スタートアップシーンにおける重要な拠点となっています。「Slush」といった欧州最大級のスタートアップイベントの発祥でもあり、世界的に知られる存在です。これらの連携は、日本のスタートアップにも新たな視野を与え、国際的な舞台での競争力を高めるでしょう。
QWSの国際的な展開
QWSは、アジアだけでなく、国際的なスタートアップエコシステムにおいて重要な役割を果たしています。2022年11月にはシンガポールの「START2 GROUP PTE. LTD.」とのMOUを締結し、2023年10月には欧州最大のインキュベーション施設「Maria01」との連携協定を結ぶなど、多様な国際的なパートナーシップを築いてきました。これらの活動を通じて、QWSは会員のグローバル展開をサポートし、海外スタートアップの日本市場進出にも力を注いでいます。
連携の期待
この国際的な連携により、以下の主な支援活動が行われます:
1. 日韓及び日欧のスタートアップコミュニティに貢献する企業の相互紹介。
2. スタートアップや大企業、スタッフによる拠点の相互利用。
3. スタートアップ間のネットワーク接続や共同イベント、プログラムの共催を通じた国際的なネットワークの形成支援。
これらの活動は、スタートアップ間の協力を深め、新しいビジネスモデルやアイデアを創出するきっかけとなるでしょう。
まとめ
QWSが韓国とフィンランドのスタートアップ支援機関との連携協定を結んだことは、国際的なスタートアップエコシステムの中で日本の企業が持つポテンシャルを引き出すための大きなステップです。新たな社会価値の創出に向けて、QWSは引き続き動き続け、さまざまなチャレンジを支援していくことでしょう。今後の展開から目が離せません。