インキュデータが日産自動車に提供するデータ活用コンサルティング
インキュデータ株式会社は、日産自動車のデータ戦略において重要な役割を果たしています。今回はその詳細と背景についてご紹介します。
日産自動車の抱えるデータ管理の課題
日産自動車では、多様なデータが元々のデータベースに分散し、顧客理解を深めるためには一貫した施策の策定が必要でした。WebアクセスログやSNSデータ、メールから得られる情報を効果的に活用するために、データの統合が急務でした。これに伴い、日産自動車は、顧客体験向上を目指すデジタルトランスフォーメーション部(DX部)を設け、データ活用に取り組むことになりました。
インキュデータによる支援内容
1. CDPに関する知識提供
インキュデータは、データ活用を進めるためにCDP(カスタマーデータプラットフォーム)の導入および運用におけるナレッジを提供しています。これには、機能の説明や施策設計に役立つ情報の共有が含まれ、日産の担当者のスキル向上を図っています。
2. 運用フローの設計
日産自動車がCDPを活用してマーケティング施策を効果的に実行するために、インキュデータは意思決定フローの設計や運用フローの構築も手がけています。これにより、マーケティング施策がスムーズに進められるようサポートしています。
3. データ品質管理
データを正しく運用するためには質の高いメタデータが必要です。インキュデータは、データカタログを作成し、データ利用者が使いやすい形での情報提供を行い、データ管理の品質を向上させています。
4. 自走化支援
さらに、インキュデータは・社内メンバー間のコミュニケーションを活性化させるために、定期的な会議を開催しフィードバックを促しています。これにより、自社でのデータ活用が自走できる体制を整えるための支援を行っています。
現在の成果と今後の展望
成果の概要
インキュデータの支援を受けて、日産自動車ではCDPの活用が進んでいます。これにより、顧客のオンラインとオフラインの行動を統合し、メールマーケティングやダッシュボードの可視化といった施策が実施されています。また、販売店向けにはオンライン行動をスコアリングして、効果的な商品提案ができるようになっています。
今後の計画
今後日産自動車は、CDPに蓄積されたデータを活用し、AI技術と組み合わせて、より質の高い顧客体験の提供を計画しています。具体的には、顧客ニーズを生産計画に反映や、故障情報の自動検知などの施策が検討されています。これらの取り組みを進める中で、インキュデータはデータ統合環境の構築を通じて、日産自動車のサポートを続けていく予定です。
終わりに
インキュデータと日産自動車の協力により、規模や技術を超えたログ集約が実現され、顧客へのサービス向上が期待されます。両社の今後の革新的な取り組みに注目です。