板橋火薬製造所跡、特別公開のご案内
東京都板橋区に位置する「陸軍板橋火薬製造所跡」が、秋の特別一般公開を行います。この度の公開は、近代化遺産を広く知ってもらうためのイベントで、近代化遺産全国一斉公開の一環として実施されます。2017年に国史跡に指定されたこの場所は、明治9年(1876年)に官営として設立された日本初の火薬工場であり、近代化を支えた重要な歴史的背景を持っています。
昨年は700名以上がこの特別公開に訪れ、大盛況を博しました。今年度はさらなる拡充を図り、公開時間も延長。学芸員による解説ツアーを行い、歴史を感じながら見学できる機会が増えています。また、昨年好評だったモスバーガーのキッチンカーも登場し、見学の合間に美味しい食事を楽しむことができます。
イベント概要
公開日時:令和7年10月4日(土曜日)午前10時から午後4時まで
場所:〒173-0003 東京都板橋区加賀一丁目7番(旧理化学研究所)、8番(旧野口研究所)
最終入場:午後3時30分(公開終了は午後4時)
注意事項:事前申込は不要ですが、雨天時は中止となります。中止の場合は公式ホームページやSNSでお知らせがあります。
アクセス
板橋区役所前駅から徒歩15分、新板橋駅からは10分の距離。JR埼京線の十条駅や板橋駅からも徒歩圏内でアクセスが良好です。また、国際興業バスの「東板橋体育館入口」からは、徒歩5分で到着します。
近代化遺産の歴史
陸軍板橋火薬製造所は、国内初の官営火薬工場として設立され、70年間、火薬の生産と研究の中心的な役割を果たしてきました。その敷地面積はなんと50万㎡。数百の建物と施設が立ち並びましたが、戦後、その多くは閉鎖され、現在では戦前の遺構は限られています。しかし、加賀公園や旧野口研究所、旧理化学研究所の跡地は、平成29年に国史跡に指定され、貴重な近代化遺産として保護されています。
近代化遺産全国一斉公開とは
近代化遺産は、幕末から第二次世界大戦期に建設された、我が国の近代化を支えた建造物のことです。この全国一斉公開は、毎年10月20日を中心に開催され、全国の近代化遺産を体験する機会を提供しています。国の重要な歴史的財産を直接感じられるこのイベントを通じて、訪れる方々は近代日本の歩みを知ることができるでしょう。
お問い合わせ
ご不明な点がある場合は、板橋区教育委員会事務局史跡公園担当課(03-3579-2664)までお問い合わせください。
この秋、家族や友人とともに歴史の一端を感じる特別な体験をしてみませんか?ぜひ皆様のお越しをお待ちしております。