音楽と社会変動
2026-06-03 16:16:22

ラテンアメリカ音楽が語る社会変動の歴史と未来

ラテンアメリカ音楽が語る社会変動の歴史と未来



関西外国語大学イベロアメリカ研究センターによる連続公開講座が、大阪府枚方市の中宮キャンパスで始まりました。これからの講座では、「歌は沈黙しない―ラテンアメリカにおける社会変動と音楽―」をテーマに、音楽と社会の歴史的関わりについて深く掘り下げていきます。

特に注目すべきは、6月19日(金)に行われる第二回目の講座です。立命館大学の安保寛尚教授が「キューバ史における社会変化と民族音楽」という内容で講演します。音楽は映像だけでなく、実際の演奏も交えることで、参加者たちの理解を一層深めることを目指します。

初回講座の振り返り


その前の講座である5月29日には、大阪大学名誉教授の千葉泉氏が「社会の課題にコミットするチリの音楽―『アンヘリートのお別れ』と『新しい歌』」というテーマで話をされました。講座は大変好評で、参加者は実際に歌いながらチリの現代音楽の変遷を学ぶ貴重な時間を過ごしました。

千葉教授は演奏家でもあり、当日はチリの伝統的な歌謡「アンヘリートのお別れの歌」と、1960〜80年代に活況を呈した「新しい歌(Nueva Canción)」運動の2つのテーマを取り上げました。特に「アンヘリートのお別れの歌」は、15世紀末からの植民地化の背景を持ち、先住民の布教に音楽が活用された歴史を詳しく解説されました。この曲は、幼くして亡くなった子どもを天使として奉る民間信仰から生まれたもので、遺族の心に寄り添い彼らの悲しみを解放する役割を担っているそうです。

続いて取り上げられた「新しい歌」運動は、社会改革の気運に乗って生まれたものであり、その歌は政権に対抗する力ともなりました。しかし、1973年の軍事クーデターによって厳しい弾圧を受け、歌い手たちは海外に亡命しながらも自由と民主主義のためのメッセージを伝え続けました。この時期の楽曲が、1988年の国民投票の際に反対派の支持を集める役に立ったとのことです。

講座を通じて学ぶこと


今後の講座でも、私たちはラテンアメリカの音楽を通じて社会の変動を再考する素晴らしい機会が得られます。私たちが何を歌い、何を語るべきか、音楽の力を通じて一緒に探求していきましょう。

音楽はただのエンターテインメントではなく、社会に根付いたメッセージを持っています。私たちの歴史や文化の重要な一部として、しっかりと耳を傾けていきましょう。

開催概要


  • - 日時: 6月19日(金)17:00~18:30
  • - 会場: 関西外国語大学 中宮キャンパス マルチメディアホール(5号館1階)
〒573-1001 大阪府枚方市中宮東之町16-1
  • - 参加費: 無料
  • - 参加方法:
- 対面参加: 事前申し込み不要。直接会場へお越しください。
- オンライン参加: 事前申し込みが必要。 こちらからお申込ください

関西外国語大学は、世界55カ国・地域の大学との強いネットワークを持ち、年間約1,300人の学生を国際的な舞台に送り出しています。音楽と社会に関する理解を深めるこの講座をぜひお見逃しなく。


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