岡山大学シンポジウム
2025-01-03 00:06:24

岡山大学シンポジウムから学ぶ麴の未来と社会実装の可能性

岡山大学シンポジウムから学ぶ麴の未来と社会実装の可能性



2024年11月1日、岡山大学微生物インダストリー講座と株式会社フジワラテクノアートが共催する第3回シンポジウム「固体培養技術の社会実装チャレンジ~麴の有用性と未来像~」が開催されました。このシンポジウムには、約500人が参加し、麴の多様性や食文化に関する重要な講演が数多く行われました。

シンポジウムの内容


シンポジウムは、岡山大学の那須保友学長とフジワラテクノアートの藤原加奈副社長の挨拶から始まりました。本学の神崎浩教授が寄付講座とこのシンポジウムの概要を紹介し、その後、大阪大学の楠本憲一教授が「麴菌の多様性が生み出す新たな醸造の世界と食文化」と題して講演を行いました。この講演では、麴菌の種類が多様性を生むことにより、新しい醸造技術や食文化が創出される可能性について解説されました。

次に、株式会社ぐるなびの澤田和典氏が「日本の食文化を守り育てるために、麹発酵ができること」と題して講演し、続いてフジワラテクノアートの妹尾佐都子課長が、畜産飼料に向けた新たな麴菌株の開発について発表しました。特に、畜産分野への応用可能性は今後の重要な課題として浮き彫りになりました。

さらにサプライズゲストの外村仁氏が登壇し、「発酵技術企業が打ち出す微生物インダストリーを共創で」というテーマで、フードテック領域における新しい挑戦についてお話しされました。このように、各講演者が異なる視点から麴の可能性を語ることができたのは、このシンポジウムの大きな魅力の一つです。

総合討論での活発な議論


シンポジウムの後半では、パネラーとして各専門家を招き、麴の社会実装に向けた総合討論が行われました。神崎教授をコーディネーターとして、楠本教授や澤田氏、さらにフジワラテクノアートの狩山昌弘専務取締役と大阪の樋口松之助商店の山下秀行研究室長が参加し、活発な意見交換がなされました。参加者たちは、麴技術がもたらす未来について熱心に議論を交わし、今後の展望について理解を深めました。

シンポジウムの動画視聴について


シンポジウムの様子は、微生物インダストリー講座のYouTubeチャンネルで視聴可能です。多くの知見が得られるこの機会を是非ご活用ください。また、シンポジウムに参加した方々の感想や意見は、今後の活動にも生かされることでしょう。動画やレポートは、岡山大学の公式ホームページにアップロードされており、興味のある方はぜひご覧ください。

期待される岡山大学の取り組み


岡山大学の微生物インダストリー講座では、この技術をフードテックの一環として捉え、未利用植物資源のアップサイクルにも取り組んでいます。今後は、産官学連携によるものづくりを促進し、社会実装を進めていく計画です。このような活動は、岡山大学が地域での持続可能な発展に寄与するための重要な要素となるでしょう。引き続き、岡山大学の新たな動きにご期待ください。


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