駒沢大学駅の魅力とは?
2023年3月31日、世田谷区にある駒沢大学駅が新しい姿に生まれ変わりました。このリニューアルは、東京急行電鉄の取り組みとして、「Green UNDER GROUND」プロジェクトの一環で行われ、UDS株式会社がそのデザイン監修を手がけました。
リニューアルの背景
駒沢大学駅は、開業から40年以上を迎え、設備や快適性に対するニーズが高まりました。そこで、2021年より開始された「Green UNDER GROUND」プロジェクトでは、便利さだけでなく、快適な空間づくりを重視しています。UDSでは、駅のリニューアルにおいて、多岐にわたる業務を担当し、今回はその第一弾として駒沢大学駅をリニューアルしました。主に駅構内のデザインや、アクセスビルの外装デザインなどを含むさまざまな施策に携わりました。
デザインコンセプト
新しい駒沢大学駅のデザインコンセプトは「UNDER THE PARK」。訪れる人々が心地よく、自然に囲まれているかのような体験を提供することを目指しています。公園の環境に身を置くかのような、リラックスした気持ちで駅を利用できるよう工夫が凝らされています。
デザインの特徴
この新たな駅は、地下の構造物が木に見立てられ、まるでシンボルツリーのようにデザインされています。また、東口と西口に接続する3棟の駅ビルからなるこの空間は、周囲の生活やコミュニティの魅力を取り込む「根っこ」の役割を果たします。
公園の要素が反映された空間設計も特徴で、土や木、葉をモチーフにしています。例えば、駅の内装は木漏れ日を感じさせるような緑が施され、さらには地下でありながら植栽が配置され、自然との調和を図っています。これにより、明るい緑色や柔らかい質感の植物が多数導入され、通行する人々に安らぎを与えています。
環境への配慮
リニューアルでは、持続可能性も重視されています。既存の素材を活用し、再利用することにより、環境への影響を減少させています。具体的には、旧来のタイルや床材、さらには駅係員の使用済み制服を再利用した什器を導入し、これまで知らなかった素材の利用法を提示しています。さらに、トイレの手洗いカウンターの天板には、歴史的な廃材も活かされています。
新しい体験の提供
駒沢大学駅のリニューアルは、ただ単に見た目を美しくするだけでなく、駅を訪れる全ての人々に新しい体験を提供します。今後、この駅が多くの人々に愛され、公園の中でリラックスするような空間として機能することが期待されています。駅の評価が高まることで、周辺地域の発展にもつながるでしょう。
まとめ
UDS株式会社が携わった駒沢大学駅のリニューアルは、デザイン性と実用性を両立させたプロジェクトです。今後はこの新しい形の駅を通じて、人々がより良い生活を送ることができる環境作りが進められていくことでしょう。公園のような心地よさを感じられる駒沢大学駅で、ぜひ新しい体験をしてみてください。