スパイスファクトリーが「育業」応援企業に登録
2023年9月19日、「育休を考える日」に、デジタル・トランスフォーメーションを支援する
スパイスファクトリー株式会社が「育業」応援企業として登録されたことが発表されました。東京都の取り組み「こどもスマイルムーブメント」に賛同し、育児と仕事を両立させるための新しい社会的枠組みに貢献するためです。
1. 「育業」とは何か
「育業」とは、通常の育児休業を単に「仕事を休む期間」と捉えるのではなく、
子供を育てる重要な社会的営みとして考え直すプロジェクトです。この考え方は、社員だけでなく、その家族やパートナーの生活にも好影響を及ぼすことを目指しています。
2. スパイスファクトリーの育休取得率
同社では、2024年度における育児休暇の取得率が
85.7%に達し、多くの社員が育児休暇を実際に活用しています。特に、役職に関係なく全ての社員が育児休暇を取得しやすい環境が整備されています。これにより、
全員が多様なライフステージに対応できる組織文化が育まれています。
3. 男性育休取得者の声
スパイスファクトリーのDigital Service Development DivisionのGeneral Manager、
平山敬梧氏は2024年の育児休暇を取得した際、不安がありつつも自ら前例を作ることの重要性を感じました。復帰後には、同僚や家族の理解が不可欠であると理解し、
柔軟な働き方を支える組織の文化を強く意識するようになったとのことです。また、もう一人の育休取得者、
森田靖リーダーは、育休中に家庭との関係が深まったことや、育児の重要性を再認識したことを振り返っています。
4. 従業員を支える新しい制度
4.1 プレママ・パパ制度
2023年7月から開始された「プレママ・パパ制度」では、妊娠中の体調不良や検診などに対応するために、最大20日間の特別有給休暇が取得可能です。この制度は、従来の育児休業給付金の課題を解決するものとして評価されています。
4.2 ウェルネス休暇の拡大
さらに、2025年4月からは、有給特別休暇「ウェルネス休暇」の対象が家族やペットにまで拡大されます。これにより、より多くの目的での休暇が取得しやすくなり、利用率も大幅に向上しています。
4.3 ハイブリッドワークとフレックスタイム制度
同社の制度には、ハイブリッドワークやフレックスタイム制度があります。これらは、社員が自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働けることを目的としています。平日の大半をリモートで過ごしつつも、必要に応じてリアルなコミュニケーションを図る環境を提供します。
5. 企業の責任と新しい未来
スパイスファクトリーは「チルドレンファースト」の社会を創る一環として、社員が安心して働き続ける環境を提供しています。取締役の
流郷綾乃氏は、育児を社全体で支える重要性を強調し、育児やケアに関する時間を尊重することで、充実した社員生活を実現する意義を述べています。
6. まとめ
企業が育児を支援し、新しい働き方を模索することは、次世代により良い未来を託すために不可欠です。スパイスファクトリーが「育業」応援企業としての道を歩み出したことは、社会の変化を促進する大きな第一歩です。これからも多くの企業がこの動きを支持し、育児と仕事を両立できる環境を整えていくことが期待されます。