持続可能な未来を目指す株式会社オリゼがB Corp認証を取得

株式会社オリゼがB Corp™︎認証を取得

東京・渋谷に本社を構える株式会社オリゼ（代表取締役：小泉泰英）が、国際的な認証である「B Corp」（以下、B Corp™︎）をこのたび取得しました。この認証は、持続可能性や社会貢献に焦点を当てた企業に与えられるもので、オリゼが「発酵を通じて持続可能な社会を実現する」というビジョンを具現化する重要な証といえるでしょう。

B Corp認証は、企業の環境への配慮、地域社会との調和、透明性のある経営など、さまざまな基準をクリアした企業に付与されるものです。2025年1月時点で、世界中で9,500社以上がこの認証を受け、日本だけでも50以上の企業が祉認証を取得しています。オリゼは日本の食品業界でも新たにB Corpとして名前を連ね、持続可能な食業界の未来に寄与することが期待されています。

B Corp認証取得の背景

オリゼにとってB Corp認証の取得は、ただの認証獲得ではなく、「FIVE WIN」の経営理念の具現化を意味します。この理念は、社会、環境、利益の三方をもちいて真の価値を創出することを目指しています。

同社は、事業活動が社会や環境にどのような影響を及ぼすかを重要視し、より良い未来を形作る事業を展開していくことを使命としています。この姿勢が評価され、B Corp資格を得るに至りました。

評価のポイント

B Corp認証の基準は「ガバナンス」「ワーカー」「コミュニティ」「エンバイロメント（環境）」「カスタマー」の5つのエリアに基づいて企業を評価しますが、オリゼは特に以下の3つの分野において高い評価を受けています。

1. 発酵アップサイクル – 食品ロスを価値に変える
オリゼは、食品廃棄物を資源に転換する発酵技術を用い、「廃棄されるべきもの」に再び価値を見出しています。この取り組みはB Corpの環境基準においても高く評価され、実際に花王や象印などとのコラボレーションがあります。

2. 地域に根付いたビジネスモデル
地元の農家や伝統産業と連携し、地域資源を活用した製品開発を実施。発酵による社会的共生を通じて、地域の活性化と雇用創出に努めています。
例えば、地元農業従事者との協業や障がい者支援施設との取り組みなどが、このモデルを支えています。

3. 経営の透明性
オリゼは、経営の透明性を保ちながら、関与する全ての人々との信頼を築いていくことを重視しています。従業員は財務情報にアクセスできる体制があり、経営方針もオープンに話し合う場が設けられています。

このように、オリゼは自身のビジネスモデルを発酵とすることで、持続可能な社会の実現を目指しているのです。

新たなスタートとしてのB Corp取得

B Corp認証は、オリゼにとってのゴールではなく、新たな出発点と位置付けています。これからは、他のB Corp企業との連携を強化し、その技術やノウハウを活かしてさらなるアップサイクル活動を進める予定です。

食品ロス削減の一環として、新たな発酵技術の開発にも着手しながら、より持続可能な未来を構築するビジョンを掲げています。

共同代表のコメント

B Market Builder Japanの共同代表である溝渕由樹氏は、オリゼに対して「発酵」という技術を通じて、人間と地球に貢献する立場に参加していることを誇りに思うと語ります。これは、オリゼの「次世代へのバトンを渡す」という理念がB Corpの価値観に合致しているからです。今後、協力し合い「リジェネラティブな経済の実現」へ向けて進むことを楽しみにしています。

また、オリゼのサステナブル推進室長である古川理穂氏は、B Corp認証がその会社の在り方を示す重要な基準であることを強調し、今後も社会をより良くするための挑戦を続ける意義を語っています。