認知症予防に新たな希望「OMG」
近年、認知症の予防や治療に向けた研究が進む中、NECグループのフォーネスライフ株式会社が、重要な発見をしました。それは、脳の中枢神経系に存在するタンパク質「OMG(Oligodendrocyte Myelin Glycoprotein)」が認知症に対するレジリエンス、つまり抵抗力に関与していることが明らかになったのです。この研究結果は、2026年に発表される予定の国際学術誌『Molecular Neurodegeneration』に掲載されました。
OMGとは何か?
OMGは、神経を包む「ミエリン」という膜の形成に寄与する糖タンパク質であり、これまでの研究では主にミエリンの成熟や維持に関与することが知られていました。しかし、この研究によってOMGが脳を守る神経保護機能にも寄与する可能性が明るみに出ました。
調査方法と結果
この研究では、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを含む38の研究施設から集められた血液や脳のデータを用いて、16の異なるコホートにおける数万人のデータを分析しました。特に、血中のタンパク質量を測定するために、最先端のSomaScan™ Assay技術が使用されました。その結果、OMGの量が多い被験者は認知症になるリスクが低く、脳の萎縮も少ないことが明らかになりました。
認知症とアミロイドβの関連
これまで、アルツハイマー病などの認知症は主に「アミロイドβ」の蓄積によって引き起こされると考えられてきましたが、それだけではすべての症例を説明できないことも多く、実際には複雑な要因が絡み合っています。OMGの研究は、認知症の発症に関する新たな視点を提供し、血液や脳脊髄液中のタンパク質調査が重要であることを示しています。
将来の展望
OMGの量を測定することで、将来の認知症リスクを評価する手段が提供される可能性があります。また、OMGの量を増やす生活習慣の提案や、新しい治療法の開発に繋がるかもしれません。この研究成果は、個々の健康管理に新たな光をもたらすものと期待されています。
フォーネスライフについて
フォーネスライフ株式会社は、健康寿命の延伸を目指し、ヒューマンデータを通じた個別化医療の実現を目指す企業です。デジタル技術を駆使し、生活習慣の改善を提案しています。今後は「OMG」に関するさらなる研究が進むことで、認知症に対する新しい対策が広がることが期待されます。
新しい治療法が開発され、認知症の理解が深まることで、誰もがより健康に、そして自分らしく生きられる未来が近づいていると言えるでしょう。