ながらスマホがもたらす現代の実態
昨今、スマートフォンの普及に伴い、さまざまな場面で「ながらスマホ」が見られるようになりました。株式会社クロス・マーケティングが実施した調査によると、全国の20歳から69歳の男女の中で、なんと77.9%の人が何らかの形でながらスマホを経験しているという結果が明らかになりました。この調査は、特に運転中や歩行中のながらスマホによる事故の増加を受けて、利用実態を探るために行われました。
1. ながらスマホの主な利用場面
研究結果によれば、ながらスマホを行う場面として最も多かったのは「テレビや動画を視聴中」で、続いて「寝る前・布団の中」や「電車・バスなどでの移動中」が多く見られました。これらの場面は、いずれも人々がリラックスしている時間帯であり、スマホを手放せない状況を伺わせます。
2. 何をしているのか?
具体的に、ながらスマホで行っていることは「ニュース・天気などのチェック」が約40%を占め、続いて「調べもの」「SNSの閲覧」「メッセージのやりとり」「メールの確認・返信」がそれぞれ30%台という結果でした。特に20~30代はSNSを活用する傾向が高く、特に若者たちがアルバムのように使っていることが伺えます。また、20代では「音や映像をBGM感覚で流していたい」という意見もあり、マルチタスクを好む傾向が根付いているようです。
3. なぜながらスマホをするのか?
ながらスマホの理由としては「退屈・手持無沙汰」「習慣になっていて無意識にしてしまう」が上位を占めました。これは特に若い世代に顕著で、暇を持て余すとすぐ手を出してしまうようです。こうした背景には、スマホが常に手元にある環境が影響していると考えられます。
4. 罪悪感は感じているのか?
興味深いことに、ながらスマホをしている多くの人が「罪悪感はない」と答えています。実際「罪悪感は抱いていない」と答えた人は20.7%、さらに「あまりない」を含めると60.4%もの人が特に気にしていないことを示しています。これにより、ながらスマホは一つの生活スタイルとして定着しつつあると言えるでしょう。
5. トラブルの実態
一方で、ながらスマホによるトラブルや危険な体験をした人も少なくありません。調査結果では、「人や物にぶつかりそうになった」「スマートフォンを落としそうになった」といった体験を持つ人が約33.5%に上ることがわかりました。これらの結果は、ながらスマホが決して無害ではないことを示しています。
6. 今後への提言
ながらスマホの利用が日常的になっている現代において、適切な使い方を心がけることが求められています。特に、運転中や歩行中の注意が必要であり、特に若年層は意識を変えていくことが急務です。今回の調査を通じて、一人でも多くの人が安全なスマホ利用を心がけられることを期待します。
今後の調査結果や詳細については、
こちらのリンクからもご覧いただけます。スマホは便利なツールですが、その使い方には十分な配慮が必要です。