日本初!コンパウンドボウ「IBIS」が誕生
東京都江戸川区に本社を置く株式会社西川精機製作所は、2023年10月1日より、日本で初めてのコンパウンドボウ「IBIS」を販売開始します。この製品は、障害者スポーツ向けに特別に設計され、ハンドル部分もコンパウンドボウ専用の設計となっているのが特徴です。開発には地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターと日本大学理工学部との連携があり、2020年度の公募型共同研究に基づいて実施されました。
開発の背景
2021年に行われた東京パラリンピックを契機に、障害者スポーツの振興を目指し、1948年から続くアーチェリー大会がパラリンピックの起源となったことに注目しました。近年、障害者スポーツとしてのアーチェリーは重要な競技とされていますが、国内ではまだコンパウンドボウが普及していない状態でした。この課題を解決するために、西川精機製作所は国内メーカーとして、障害者が気軽に楽しめ、競技者数を拡大する製品開発を行ってきました。
コンパウンドボウの基本
コンパウンドボウは、1960年代にアメリカで発明された、滑車とケーブルを用いた弓です。これにより、引くときの力を効率よく分散させることができ、通常の弓よりも高い引き力を持ちながらも、使いやすさが大きな魅力です。特に、ピーク時の力を50~70%軽減できるレットオフ機構により、安定した発射が可能で、高い命中精度を誇ります。
IBISの特長
「IBIS」のサイズは長さ26インチ、重さ1,600gで、現行のコンパウンドボウとしては短く軽量な設定となっています。引く力は30ポンドと設定されており、初心者や女性、障害を持つ方でも取り組みやすいよう配慮されています。このように、IBISはユニバーサルスポーツを目指す西川精機製作所の理念を反映した製品です。
販売情報
「IBIS」の希望小売価格は税抜きで28万円。全国のアーチェリーショップでの取り扱いが予定されています。また、製品に使用されているベアリングは、ミネベアミツミ株式会社から提供を受けています。
お問い合わせ
詳しい情報や問い合わせは以下のリンクからご覧ください:
新しいアーチェリー競技の楽しみ方を「IBIS」を通じて広げていく西川精機製作所の取り組みに、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。これによって、障害者スポーツの未来がさらに開かれていくことを期待しています。