江戸の文化を感じる特別体験
外国からの観光客に向けて、新たな体験が生まれました。それは、東京都認定伝統工芸士・向山正成氏とTrip Port株式会社による、三味線作りと箸作りの共同体験プログラムです。向山氏は1951年に生まれた職人であり、江戸時代からの技術を受け継ぎ、現代でも三味線作りに携わる数少ない技術者の一人です。
向山楽器店の歴史と技術
向山氏が営む「向山楽器店」は、三味線制作をほぼ一手に担当する技巧を持っています。分業体系が根付く現代でも、彼は皮張りや材料組み上げ、そして最終仕上げまでを担う“総合職人”として評価されています。このような技を知ることができる機会は、観光客にとって非常に貴重です。これまで向山楽器店が日本人向けに提供していた体験は、Trip Portの手によって外国人向けに再構築されました。
体験プログラムの内容
この体験ツアーでは、参加者は向山氏の弟子となり、三味線作りの最初のステップである「箸作り」に挑戦します。三味線制作において、木の性質を理解するためにはまず箸を作ることから始まるといわれています。参加者は、木の質感を実感しながら、細やかな作業を通じてその魅力を体験します。そして、箸作りを終えた後には、三味線の演奏体験が待っています。これは向山氏から直接指導を受けられる数少ない機会であり、特に文化に触れたい外国人観光客にとって意義深い体験です。
Trip Portの支援内容
Trip Portは、外国人観光客が安心して参加できるように様々な支援を行っています。体験内容の見直しから始まり、外国人が理解しやすい構成に再設計しました。また、集客のためのオンライン旅行代理店(OTA)への掲載や、旅行代理店との連携を強化。さらに、全体の予約管理を行い、英語での案内や問い合わせにも対応。体験当日には通訳スタッフや英語ガイドが同行することで、向山氏でも外国人の参加者をスムーズに受け入れられる体制を構築しました。
Trip Port株式会社の役割
Trip Portは、外国人向けの体験コンテンツを提供したい事業者の支援を行う観光DX企業です。インバウンド業務の一元管理を行い、事業者が安心して外国人観光客を迎え入れられる環境を整えることが目指されています。「外国人向け体験を作りたい」「集客を増やしたい」といった事業者の皆様はぜひ相談してみてください。
まとめ
この共同体験プログラムは、江戸の伝統技術を学びながら現代の文化を体感できる貴重な機会です。向山正成氏の本物の技術と、Trip Portのサポートにより、外国人観光客は新たな日本の魅力を発見することができるでしょう。そして、江戸文化が次世代へと受け継がれていく瞬間に立ち会えるのです。