ダークウェブで販売される日本のパスポート情報とその対策法とは
近年、旅行者を標的にしたサイバー犯罪が急増しています。その中でも特に注目すべきは、ダークウェブでのパスポートや旅行関連情報の売買です。特にNordVPNとグローバルeSIMサービスのSailyが共同で実施した調査によると、日本のパスポート情報がなんと1,500円から取引されているという驚愕の事実が明らかになりました。
調査の背景
夏休みに向けて、海外旅行に対する需要が高まる中で、サイバー犯罪者たちは旅行者を狙ったフィッシング詐欺や不正アクセスを行っています。偽の航空会社や旅行代理店のサイトを作成し、利用者から個人情報を騙し取る手口はますます巧妙化しており、これらの犯罪がどのように行われているのかを把握することが必要です。
NordVPNとSailyが調査した内容は、ダークウェブにて販売されているパスポートやビザ、ロイヤリティアカウントの価格についてのもので、2025年6月10日から6月20日の間に行われました。のじるデータによって明らかになったのは、旅行者の重要な情報がいかに安易に取り引きされ、広がりつつあるのかということです。
旅行者の個人情報が1,500円から!?
調査からの驚くべき発見の一つは、日本国内のパスポートがダークウェブでわずか10ドル(約1,500円)から販売されていることです。特に、スキャンされたデータが多く出回っており、犯罪者にとっては格好の標的となっています。他方、EUパスポートのような認証済みのパスポートの場合は、その価格が5,000ドル(約75万円)以上にも達しており、情報の価値は大きいことが分かります。
また、銀行の取引明細やビザの偽造も行われており、これらは数百ドルで取引されています。特に、ハッキングされた航空会社のロイヤリティアカウントも含まれ、数百万マイルが売買されることも。ホテルや航空券の予約情報も高値で取引されており、その影響を受ける旅行者は多く存在します。
サイバー犯罪者の手口が巧妙化
近年のサイバー犯罪では、AI技術を利用したフィッシング詐欺が増加しています。マルウェアや情報漏えいから始まり、航空会社になりすました偽サイトが増えているため、旅行者は注意が必要です。特に、AIが生成する自然な文面やデザインにより、被害を見抜くことがさらに困難になっています。
犯罪者たちは、偽のチェックインサイトに誘導し、本人確認のための情報を要求するケースが多発しており、これが悪用されると個人の情報が盗まれ、金銭的損害を与える結果につながります。これを防ぐためには、正規のサイトを利用することが必要です。
NordVPNが推奨するデジタル防御策
NordVPNの最高技術責任者、マリユス・ブリエディス氏が提案する旅行前に実施すべき5つのデジタル防御策は以下の通りです。
1.
機密書類の暗号化: パスポートや運転免許証など重要な書類のコピーは、暗号化して保管し、不正アクセスによる情報漏洩を防ぎましょう。
2.
フィッシング詐欺への警戒: 公式なサイトかどうかを確認し、リンクを安易にクリックすることを避ける習慣を持つことが大切です。
3.
公共Wi-Fi利用時のVPN利用: カフェや空港の公共Wi-Fiでは、VPNを使って通信内容を守ることが必須です。
4.
アカウントを定期的に確認: 銀行口座やクレジットカードの履歴を定期的に確認することで、不正利用を早期発見できます。
5.
紛失・盗難時の迅速な対応: 重要書類やスマートフォンを紛失した場合は、すぐに届け出を行い迅速に対応することが必要です。
まとめ
ダークウェブにおける旅行者の個人情報の売買についての調査結果からも明らかになったように、旅行を楽しむためにはデジタル防衛策が不可欠です。犯罪者の手口はますます巧妙になっており、我々一人ひとりがしっかりと対策を講じることが求められています。旅行前には正しい知識を持ち、自らの情報をしっかりと守りましょう。
詳しくは、
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NordVPNについて
NordVPNは、先進的なVPNサービスであり、多彩な機能を持ち、何百万人のユーザーに支持されています。特に「脅威対策Pro」機能は、悪質なウェブサイトやトラッカーのブロックに加え、マルウェアのスキャンも可能です。グローバルeSIMサービス「Saily」を通じて、旅行時のデータ通信もスムーズに行うことができます。