沖縄平和啓発シンポジウムの開催
2025年の戦後80周年を迎えるにあたり、沖縄からのメッセージを国内外に発信する「沖縄平和啓発シンポジウム」が、11月24日月曜日の祝日に東京の神田明神ホールで開催されます。このシンポジウムは、沖縄戦の教訓を次世代に引き継ぎ、「沖縄のこころ」に基づく平和への想いを様々に表現する場です。この機会に多くの人々に平和の大切さを再認識していただくことを目的としています。
沖縄の「想い(うむい)」を未来へ
シンポジウムの根底には、沖縄がこれまで培ってきた「平和への想い(うむい)」を、戦争体験の風化を防ぎながら現代に生かしていくという理念があります。この取り組みでは、舞台芸術や音楽、さらには対話を通じて、沖縄の歴史に触れると同時に、過去と未来を結びつける重要な場を作り出します。地域や世代を超えて、平和のメッセージを広め、共感の輪を広げることが求められています。
シンポジウムの内容
シンポジウムは二部構成となっており、第一部では「YUNTAKU STAGE」として沖縄戦についての演劇とパネルディスカッションが行われます。宜野湾市に住む大城さんの証言を元に創作した沖縄戦に関する平和劇を若い役者たちが演じ、戦争体験を未来へと繋ぎます。また、沖縄県知事の玉城デニー氏や映画監督の平一紘氏、演劇製作者の永田健作氏、平和ガイドの大田光氏らをゲストに迎え、「平和をどう伝えていくか」をテーマにした意見交換が行われます。
第二部では「UMUI STAGE」として、沖縄出身のアーティストであるMONGOL800のキヨサク氏が登場。彼の「詩い継ぐ沖縄慰霊の日プロジェクト」とのコラボレーション企画として、トークセッションと楽曲披露が行われ、会場全体で音楽を通じて平和の想いを共有するステージとなります。
未来への「PEACE LETTER」
魅力的な企画として、シンポジウムでは「戦後100年のあなたへ!」というテーマのもと、参加者が未来に向けてPEACE LETTERを記すコーナーも設けられます。これは、今の想いを20年先の戦後100年へと届けるための活動で、Instagramでの投稿を通じて広くその想いを伝える機会を与えます。
参加方法
シンポジウムは入場無料ですが、定員は先着300名となっており、事前申し込みが必要です。興味のある方は、指定のウェブサイトからお申し込みいただけます。
如実な歴史と共に現代に息づく沖縄の「平和への想い」。このシンポジウムは、私たちが次世代にその想いをどう繋いでいくかを考える貴重な機会です。ぜひご参加ください。