紙の新たな可能性を引き出した『紙スタ』の誕生
2025年12月16日、東京都台東区に本社を構える株式会社平岡が、「紙製アクスタ」またの名を「紙スタ」の受注を開始します。これは、SNSからの予想を超える反響を受けて生まれた、業界初の試みです。
株式会社平岡は昭和8年に設立された老舗の紙製品の製造・卸問屋です。エンターテインメント向けの紙製品を多く手がけてきましたが、近年はアクリル製品が主流となり、業界全体が厳しい状況にあります。その中で、SNSを通じてファンからの「正直な声」を求めたところ、思わぬ数の反応が返ってきました。実際、1,000件を超えるコメントが寄せられ、その中で強く求められたのが、アクリルスタンドの紙製版です。
SNSからの反響と市場のニーズ
この取り組みの背景には、アクリル製品が持つ大きなシェアと、紙製品の魅力を再発見したいというファンの熱意がありました。「環境に優しい」、「持ち運びやすい」、「紙の懐かしさ」といった理由から、紙製のアクスタが広く支持されることとなったのです。このようなトレンドを受けて、平岡は製品化を決定しました。
開発秘話と制作過程
新たな商品の開発は、同社にとって初の試みとなります。受注生産主体だった平岡が、SNSからの声に応える形で商品を生み出す過程は、まさに背水の陣ともいえるものでした。
開発に取り組む中で、最大の課題は「製品の切り抜き精度」と「スタンドとしての強度」を両立させることでした。92年の歴史の中で培った紙製品の技術を活かし、試行錯誤を重ねながら8ヶ月をかけて、ようやく形を成しました。これにより、ユーザーのニーズを実現した紙スタが誕生しています。
「紙スタ」の特長と販売概要
「紙スタ」は、ファンとの共創から生まれた製品であり、これからのエンターテインメントグッズとして注目されています。以下のような特徴を持ちます:
- - エコフレンドリー: プラスチックの使用を大幅に減らし、廃棄時の分別も容易です。
- - 高品質な発色: 紙製品ならではの温かみのある風合いと、高い印刷技術により美しい発色を実現。
- - 販売形態: 単品ごとにお見積もりを行い、OEM生産を受け付けます。
代表取締役の思い
平岡の代表取締役、平岡直樹氏は、「これまで92年の歴史の中で、SNSを通じてお客様の声をしっかりと受け取る機会はなかった。『紙スタ』は、我々が信じる紙の可能性を再確認する大きな一歩です。今後も、紙製品に対するユーザーの期待に応え続けていきたい」と語っています。
会社概要
株式会社平岡は、東京都の台東区に本社を置き、主にエンターテインメント向けの紙製品を 手がけています。創業92年目を迎え、今後も新たな挑戦を続ける企業として注目されます。詳しい情報は
公式サイトにてご確認ください。