中山夏希の個展
2025-04-15 10:58:46

中山夏希の個展「河床より来訪者へ」がTokyo International Galleryで開催

中山夏希の個展「河床より来訪者へ」



品川のTokyo International Galleryで行われる中山夏希の新しい個展「河床より来訪者へ」についてご紹介します。会期は2025年5月17日から6月28日まで、毎週月曜日・火曜日は休廊、予約制の水曜日を除いて、誰でも自由に訪れることができます。

この展示では、中山が人間の内面に潜む欲求や葛藤をテーマに、異なるメディアである絵画と映画を融合させた新たな観賞体験が提供されます。絵画は静的な時間を表現し、一方映画は連続した時間の流れを形成します。これら二つのメディアが同じ空間で交差することで、鑑賞者は自他や表と裏といった対立する概念の根本に触れ、不確かな精神構造を体感することができるのです。

中山は、自身の制作について次のように語っています。「私の制作は、絵画と映画という異なるメディウムを媒介に、人間の存在の不確かさや欲動の陰影に触れようとする思索的な行為である。」彼女は、絵画では最小限の赤、白、黒の色彩を使用し、衝動の残響や感情を抽象的な形式として具現化しています。これにより、見る行為そのものを再考する試みを行っています。

映画においては、物語ではなく視線の交錯や身体の距離、時間の感覚に着目しています。映像は、単に流れるのではなく、記憶や欲望のように反復し、停滞し、逸脱するものです。中山の作品を通じて、観ることの快楽と不安、そして見られることの暴力と親密さを感じることができるでしょう。

オープニングレセプションについて


オープニングレセプションは、2025年5月17日(土)に開催され、特別上映として中山の映画作品『violation』が紹介されます。そして、映画監督の森ガキ侑大氏が登壇し、中山との対談形式でトークショーも行われる予定です。この機会に、作品の背後にある思考の断片や、彼女の特異な世界を深く感じ取ることができます。

特に注目すべきは、絵画と映画という異なるメディアの間を行き来することで、感情の多面的な理解が促されるという点です。観客は、視覚の背後に広がる言葉にならない領域を探る体験を通じて、自己と他者、内面と外界の曖昧な関係性を体感することができるでしょう。

皆様のご来場を心よりお待ち致しております。新たな表現の魅力を感じていただけること間違いなしです。場所や日程など詳細は、Tokyo International Galleryの公式ウェブサイトにてご確認ください。


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