アトリエシムラの新しい挑戦
2026年4月、東京の世田谷にあるアトリエシムラで、新たな染め織りのコース「アルスシムラコース」が開講されます。このコースでは、参加者が半年間をかけて自らの手で着物を織り上げ、その過程で「色と言葉」を深く学びます。染織には、ただの技術以上の意味があって、私たちの精神や文化に深く根付いています。
アルスシムラコースの魅力
「アルス」とはラテン語で「技術」や「芸術」を指します。このコースでは、伝統的な染めと織りの手法を学びながら、自己理解や自然理解を深めることを目指します。受講生は、それぞれの心象風景を色彩で表現し、自らの生活に密接に結びついた染織の文化を体験できます。特に、植物の色を使った糸染めから始まり、平織りの技術を駆使して、オリジナルの着物(反物)を制作するというプロセスに、参加者は大きな感動を覚えることでしょう。
受講の流れ
受講生は、まず講師と面談し、自分のデザインを選び、経糸を決めるところからスタートします。このデザインに基づいて、植物由来の色を使用して緯糸を染める方法を学べます。コース中には、京都の工房を訪問する特別なフィールドワークや、思想や文化に関する特別講義も盛り込まれており、幅広い視点から染織を学ぶことができます。特に、志村ふくみや志村洋子の工房を訪れ、その連なる歴史に触れることで、参加者は自らの手仕事に誇りを持つことができるでしょう。
伝統の継承と発展
アトリエシムラは、志村ふくみ、志村洋子などの染織家の精神を引き継ぎ、次世代へとその技術を伝える活動を行っています。特に、自然との関わりを大切にしたこのアプローチは、現代社会における重要性が増しています。アトリエシムラは、ただの染織にとどまらず、環境や文化のつながりを感じられる場づくりにも力を入れています。
お申込みについて
「アルスシムラコース」に興味を持たれた方は、最初に事前説明会に参加することが求められます。説明会では、コース内容や目的について詳しくお話しし、その後の申し込みにつなげていきます。ぜひ、一度足を運んでみてください。
最後に
アトリエシムラでの「アルスシムラコース」は、ただのスキル習得ではありません。それは、自分自身とは何か、また自然との関係を考える機会でもあります。伝統的な染織を通じて、個々の成長を感じ患者とともに創っていくこのプロジェクトに、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。色と共にある豊かな生活を、アトリエシムラから始めてみましょう。
申し込み・問い合わせ
アトリエシムラ Gallery&School
〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷6-17-7
電話: 03-6411-1215
メール: [email protected]
公式ウェブサイト
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写真: 刑部信人、田口葉子