全国でEV充電器の可用率99.9%を達成したプラゴの挑戦
株式会社プラゴは、EV充電器の可用率99.9%という驚異的な成果を遂げました。これは、自社が管理する783台のEV充電器が正常に稼働していた時間の割合を示すもので、2025年5月末時点に基づいています。この可用率は、EV充電インフラの品質指標の一つであり、「充電できる」「決済できる」状態を保つことが求められます。EVの普及が進む中、故障や不稼働の充電器はユーザー体験に悪影響を及ぼしているため、プラゴはこの課題に真摯に向き合っています。
EV充電器の可用率の重要性
近年の調査結果では、米国の充電器の可用率が73.7%にとどまり、その約26%が「利用不可」とされています。これは、充電器が故障したり、運用されていない等の理由で、ユーザーが充電できない状況を引き起こしています。プラゴはこの状況を打破し、「いつでも使える」充電インフラを実現することで、EV社会への信頼を高めることを目指しています。
プラゴのシステムと技術
プラゴにおける可用率99.9%の維持は、ソフトウェアとハードウェアの連携、そして運用の効率性が鍵となっています。日常の稼働監視を行う専門チームの設置や、迅速なトラブルシューティングのための知識蓄積が実を結び、現地対応に依存しない安定運用が実現されています。
さらに、プラゴが提供するCPO(Charge Point Operator)サーバー基盤は、パートナー企業が充電サービスを構築するための共通インフラを提供しています。この基盤は予約や課金、監視といった、充電サービスに必要な各機能を統合しており、信頼性の高いEV充電サービスを短時間で実現します。
国際基準と柔軟性
プラゴでは、OCPI(Open Charge Point Interface)プロトコルを先取りし、充電サービスの相互接続を実現するための基盤を築く努力を行っています。国際規格整備を進める中で、国内外の他社との連携を深め、より広範な充電インフラの構築を目指しています。
未来への展望
プラゴは、「デジタルカーライフの実現加速業」として、新たなモビリティとエネルギーの接点を社会に実装し続けます。今後の目標として、さらに高精度な可用性99.99%を目指し、EVインフラの新たな品質基準を構築し、ユーザー体験(UX)の向上にも努めます。トラブルがないことを前提に、その先の利便性や使いやすさを追求することで、EV社会のさらなる進化に寄与し続けることでしょう。
今後も、技術革新と社会のニーズに応えながら、プラゴの挑戦に注目が集まります。私たちも、次世代のエコな交通手段としてのEVの普及と、安心・安全な充電インフラの整備を期待しています。