全国の多文化共生実践者が集結する会議
2025年7月28日と29日、東京で「多文化共生の担い手・実践者全国会議2025」が開催されます。この会議は多文化共生や国際協力に取り組むNPOやNGOから構成される「国際協力NGOセンター(JANIC)」の多文化共生ワーキンググループ(WG)によって初めて実施されます。今回のイベントには、全国から300人以上の実践者が参加し、今後の多文化共生社会の形成についての議論が行われる予定です。
会議の背景と目的
JANIC多文化共生ワーキンググループは、コロナ禍を経て国内で外国人支援に取り組む団体が増加し、多文化共生分野での政府や関係機関との連携が求められている中で2023年に設立されました。この会議では、NGOやNPOの強みを活かし、政府や地方自治体と連携を図ることによって、より良い多文化共生社会の確立を目指します。
会議の主要な目的は以下の3つです。
1.
顔の見える関係の構築:地域で多文化共生に取り組む担い手が一堂に会し、相互の顔を確認できる関係を築きます。
2.
官民連携の推進:外国人受入れに関する意見交換を促進し、NGO/NPOと政府の連携を強化します。
3.
持続可能なエコシステムの形成:地域での多文化共生を進めるために必要な人材や資金を議論し、その確立を目指します。
多文化共生会議の詳細
この全国会議は、対面とオンラインのハイブリッド方式で実施され、JICA地球ひろば国際会議場が主会場となります。28日には、5つの分科会に分かれ、多文化共生社会の実現に向けた具体的な連携や担い手の育成についてディスカッションを行います。29日には、省庁関係者を対象に各分科会の成果報告が行われる予定です。
また、この会議は、最近の参院選においても外国人政策が重要なテーマとして取り上げられた背景を受けて、官民関係者の意見交換が期待されます。多様な視点が集まることで、より包括的な政策が形成されることが期待されるでしょう。
今後の重要性
未来の多文化共生社会の実現には、実践者の知識と経験が不可欠です。この全国会議は、そのための重要なステップと言えるでしょう。個々の経験や取り組みを共有することで、新たなアイディアや連携が生まれることが期待されています。そして、多文化共生が地域社会の活性化にどのように寄与するかを深く考える貴重な機会となります。
なお、本件に関する報道は多文化共生の担い手実践者全国会議2025 事務局にて承っております。取材を希望される方は、事前にお問い合わせください。