mil-kinと日本ゼトックが共創する未来の口腔ケア
株式会社mil-kin(以下、mil-kin)が、株式会社きらぼし銀行と日本ゼトック株式会社の主催によるリバースピッチに採択されました。このリバースピッチは、スタートアップ企業向けのものであり、mil-kinはこの機会を通じて新たなビジネスモデルを創出するための共創パートナーとして選ばれました。
リバースピッチの背景と目的
このリバースピッチは「金融にも強い総合サービス業」の実現を目指すきらぼし銀行と、医薬品や化粧品、医療機器の研究開発を行う日本ゼトックとの連携によって実施されています。特に、日本ゼトックは既にオーラルケア製品の分野で国内トップクラスのODM・OEM企業として、70周年という節目に新たな挑戦に踏み出しています。
mil-kinの携帯形微生物観察器
mil-kinが開発した携帯形微生物観察器「見る菌®」は、歯科医院や食品加工施設で活躍しており、現場での細菌や真菌の迅速な観察を実現します。特に口腔業界においては、口腔内の細菌やカンジダ症を引き起こす原因菌であるCandida albicansを可視化することで、患者さんに対して口腔ケアの重要性を訴求しています。これにより、患者の意識が高まり、より良い口腔環境を保つためのサポートを行っています。
さらに、歯科訪問診療でも、この技術は非常に役立っています。他の専門家と連携する際にも、口腔ケアの重要性を視覚的に示すことで、より良いコミュニケーションを図ることができます。
高齢化社会に対応した口腔ケア
高齢化が進む日本では、在宅や介護施設での口腔ケアがますます重要視されています。このような背景から、mil-kinと日本ゼトックは要支援・要介護者向けの口腔ケア技術を共創し、さらに発展させることを目指しています。
日本ゼトックが展開している口腔保湿ジェル「キュオム」と、mil-kinの「見る菌®」を融合させることで、介護現場でのカンジダ症の未病対策や予防に貢献します。これにより、高齢者のQOL(生活の質)の向上も図ることが可能となります。
今後の展望
今後、両社はリバースピッチを通じて、マーケティングや販売、研究開発の領域で協力を強化し、急速に変化する社会ニーズに応えていく所存です。新たな口腔ケアソリューションの提供に向けての取り組みを進め、より良い製品やサービスを生み出していくことが期待されます。
高齢者や介護施設の現場には、未だ解決されていない課題が多くあります。このような挑戦を一緒に乗り越え、明るい未来を築いていくことが、mil-kinと日本ゼトックにとっての新たな使命となるでしょう。これからの進展に目が離せません。