2025年12月6日、沖縄民謡の二大巨星である登川誠仁と大城美佐子の名作『デュエット』が、ついにアナログ盤としてリリースされることが決定しました。このアルバムは、沖縄民謡界の重鎮として活躍した二人の唯一の共演作品であり、これまでのデジタル音源とは異なるアナログならではの温かみのある音質で楽しむことができる貴重な機会となります。
登川誠仁は、1932年に兵庫県で生を受け、沖縄本島で成長しました。少年時代から独学で音楽を学び、15歳で劇団に入り、沖縄民謡の世界に深く踏み込みました。相対する大城美佐子も、沖縄の故郷で古典音楽を学び、1962年にはシングル「片思い」でデビュー。彼女の「絹糸の声」と称されるその美しい音色は、多くの人々の心を惹きつけました。
『デュエット』は、2012年に行われたレコーディングで生まれました。二人は沖縄市のスタジオで、一発録りでその実力を遺憾なく発揮しました。収録されている楽曲は、「ナークニー~山原汀間トゥー」や「海ぬちんぼうら~赤山」など、沖縄民謡のスタンダードを網羅しており、その中でも「ナークニー」は米男清の即興の歌詞が印象的です。これにより、ライブ感溢れる迫力のある演奏を楽しむことができるでしょう。
アナログ版には、藤田正氏の監修による素晴らしいライナーノートや歌詞・対訳が封入されており、音楽ファンにとって価値のある特典となっています。また、アナログ盤オリジナルジャケット仕様で、コレクションアイテムとしても申し分ない一枚です。
このリリースは、特に登川誠仁にとっては最後のアルバムとなり、彼の音楽を後世に伝えるためにも重要な作品です。多くのファンが待ち望んでいたこのアナログ盤、心の底から楽しみにしている方々も多いことでしょう。
日々の疲れを癒し、沖縄の風を感じさせてくれるこの名盤をぜひ手に入れて、永遠に残したい音楽の宝物としてお楽しみください。さあ、アナログ盤『デュエット』と共に沖縄民謡の真髄に触れ、心を豊かにする旅へ出かけましょう。