「湿地」展の魅力
2025-10-16 12:21:21

新たな芸術の水域を探る展覧会「湿地」―梅田哲也と呉夏枝が描く未来

新たな芸術の水域を探る展覧会「湿地」



12月25日(木)から東京の東京都現代美術館で、梅田哲也と呉夏枝による「Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展『湿地』」が開催されます。本展では、受賞を機に創出された両アーティストの作品が、ユニークな展示方法で紹介される予定です。

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)は、現代アートの支援を目的としたセンターで、特に中堅アーティストを対象にした大規模な公募展を行っています。「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」は、その一環として、アーティストの育成と活動の場を提供するものです。

梅田哲也と呉夏枝の対話から生まれた「湿地」



梅田と呉は、受賞直後から継続的に対話を重ねてきました。彼らの近年の作品には共通して「水」というテーマが存在しており、それが展覧会タイトル「湿地」へと結実しました。水陸の境界に位置する湿地は、多様な生命を支える重要なエコシステムです。この場所は、両者の作品同士の相互作用を強調する象徴的な意味も持っています。

呉は、日本と韓国、オーストラリアでの個人の記憶をテーマとしたプロジェクト「grand-mother island project」の新作を展示します。このプロジェクトは、個人の歴史や文化を反映させた作品群で構成されています。一方、梅田は、呉の作品が展示される空間に新たな導線を設定し、音響的なオブジェクトを取り入れることで、鑑賞者に新たな視点を提供します。

世界を舞台にする2人のアーティスト



梅田哲也は、熊本出身で、大阪を拠点に活動しているアーティストです。彼は、物理現象を取り入れたインスタレーションや、観客を新たな場所に招待するパフォーマンスを通して、社会や場所の新たな価値を探求しています。また、音楽的な要素を取り入れた作品でも知られています。過去の個展や国際的な舞台でのパフォーマンスが彼の独自のスタイルを形作っています。

一方、呉夏枝は、オーストラリア在住のアーティストで、主に織物や染色、解体といった技法を駆使して作品を制作しています。彼女は、在日韓国人三世の視点から、言語化されていない記憶との対話を探り、文化の継承と記憶の意義を考問します。近年の展覧会では、これらのテーマが特に際立っています。

公開イベントの開催



本展覧会に合わせて、アーティスト・トークも予定されています。このトークでは、選考委員と出展作家が、選考過程や今後の展展開について語ります。日時は2026年1月10日(土)15:00からで、東京都現代美術館の講堂で開催されます。事前予約が必要ですが、入場は無料です。この機会に、直接アーティストたちの言葉に触れてみるのも良いでしょう。

会期・開催情報



  • - 会期: 2025年12月25日(木)~2026年3月29日(日)
  • - 会場: 東京都現代美術館(企画展示室 3F)
  • - 開館時間: 10:00-18:00
  • - 休館日: 月曜日、12月28日~1月1日(特定日は開館)
  • - 入場料: 無料

本展覧会は、TCAAならではの独自のアプローチと、梅田と呉の多様な表現方法が融合した特別な機会です。美術館の枠を超えて、現代のアートが語る物語をぜひ体感してください。詳細情報は公式ウェブサイトでご確認ください。


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