ヒューマンライフコードが約7.7億円の資金調達を実施
ヒューマンライフコード株式会社は、総額約7.7億円の資金調達を完了したことを発表しました。これにより、臍帯由来の間葉系間質細胞(UC-MSCs)を利用した再生医療等製品の実用化と普及をさらに進めることが期待されています。
資金調達の背景
ヒューマンライフコードは、臍帯由来の細胞製品を用いて、現在治療法が確立されていない難病患者への治療の希望を提供しています。今回の資金調達は、既存株主や複数の事業会社、ベンチャーキャピタル、個人投資家、さらには経営陣からの出資によって実現しました。これにより、同社は2024年度のエクステンションラウンドも見込みを立てながら、さらなる事業拡大へとつなげていく考えです。
何に資金を活用するのか?
集めた資金は、主に第Ⅲ相臨床試験の開始を確実なものにするために活用されます。試験は、造血幹細胞移植後の非感染性肺合併症(NIPCs)を対象とし、治療の可能性を探索します。また、ヒューマンライフコードは、グローバルな供給体制を確立すべく、パートナー企業との協力を通じて臍帯原料の調達からプロダクトセルの製造・供給に至るまでのサプライチェーンの強化を図ります。これにより、医療の現場でのスムーズな製品提供を実現し、広く患者に届くことを目指しています。
ヒューマンライフコードのビジョン
ヒューマンライフコード株式会社の理念は、国産の臍帯から生まれる細胞製品を通じて患者の希望をつなげることです。この「コード」は、健康寿命の延伸や病気の重症化を防ぐ未来の医療を導き、誰もが心豊かに暮らせる社会の創造を目指しています。この目標達成のために、同社は様々な支援プログラムにも参加し、革新的な技術の開発に力を入れています。
受賞歴と評価
ヒューマンライフコードは、2019年には「第1回東京ベンチャー企業選手権大会」で最優秀賞および東京都知事賞を受賞しました。また、東京都主催の「スタートアップ・エコシステム東京コンソーシアム」にも選ばれ、その可能性が評価されています。2023年には内閣府が主催する「第5回日本オープンイノベーション大賞」で厚生労働大臣賞も受賞しています。このような受賞歴は、同社の信頼性や可能性をさらに高める要因となっています。
未来への展望
今後、ヒューマンライフコードは、臍帯由来の細胞製品を用いた医療の実用化を進め、より多くの患者に希望を届けていくことが期待されています。資金調達を背景に、グローバル市場での競争力を高め、医療界において重要な役割を果たす企業としての成長が期待されています。これからも注目が集まるヒューマンライフコードの動向を追いかけていきたいと思います。