インパクトを可視化する新しいSaaSの登場
インパクトサークル株式会社は、社会課題の解決を目指した新たなSaaS(Software as a Service)を2025年7月15日より無償で提供開始することを発表しました。このサービスは、社会課題の特定やインパクト指標の設定、データ分析、さらにレポーティングに至るまで、包括的にサポートするものです。これにより、企業や団体が自身の活動の社会的影響を可視化しやすくなることを目的としています。
開発の背景
近年、企業の社会的責任(CSR)やESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みが重要視される中、インパクト投資や社会貢献に関する情報開示の必要性が増しています。しかし、実際にはリソース不足や専門知識の欠如から、効果的なインパクト可視化が難しい企業も多く存在しています。そこで、インパクトサークルは、自社の豊富なコンサルティング経験を基にこの新しいSaaSを開発しました。
SaaSの特徴
このSaaSは、以下の多岐にわたる機能を搭載しています:
1.
社会課題特定支援機能: 利用者は、インパクトを創出する事業概要やオープンデータに基づいて、複数の社会課題候補を提示され、必要に応じて選ぶことができます。
2.
ロジックモデル自動生成・編集機能: 特定した社会課題と実施する取り組みをもとに、ベストプラクティスを参照しながらロジックモデルを自動生成します。
3.
インパクト指標自動生成機能: 事前に蓄積された知識を活用し、インパクト指標を自動的に生成。IRIS+やSDGsのカテゴリを確認することが可能です。
4.
データ管理・分析機能: インパクトデータの集計や分析、グラフ化が簡単に行え、視覚的にデータを把握することができます。
5.
レポーティング支援機能: インパクトの可視化に必要な情報をコンパクトにまとめ、レポートを生成する機能も備えています。
このSaaSは、利用者がデータをアップロードする必要なしに社会課題特定を行えるため、セキュリティのリスクを軽減します。
今後の展開
インパクトサークルは、本SaaSを用いて複数の事業者とともに実証事業を実施し、機能や操作性を検証します。その結果を正式版に反映させ、より使いやすく精度の高いサービスを提供することを目指します。また、「インパクトプラットフォーム構想」という新たなビジョンも掲げ、継続的なデータ集積を通じて、金融機関などによる社会投資の評価基盤としての役割も果たす計画です。
会社概要
インパクトサークル株式会社は、2021年に設立された企業で、本社は東京都港区に位置しています。代表者は高橋智志氏で、主にインパクト可視化サービスやファイナンスを提供しています。
お問い合わせ
さらに詳細な情報については、公式ウェブサイトをご覧いただくか、下記の連絡先までお問い合わせください。
このサービスにより、より多くの企業や団体が社会貢献に取り組み、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されます。