新たに登場したスキー(大回転)データセット
Visual Bank株式会社が提供する『Qlean Dataset』に新しくスキー(大回転)の動画・画像データセットが追加されました。このデータセットは、AI開発やスポーツ科学の研究において重要な役割を果たすことが期待されています。
『Qlean Dataset』とは?
『Qlean Dataset』は、商業利用が可能なオリジナルデータを集めたデータソリューションです。データは用途や精度に応じて簡単に組み合わせることができ、アノテーション済みのデータや特定要件に応じたデータのカスタマイズにも対応しています。また、株式会社千葉ロッテマリーンズや株式会社東洋経済新報社との提携を通じて、国内外のネットワークを利用したデータ収録の拡張を進めています。
スキー(大回転)データセットの概要
今回の『スキー(大回転)の動画・画像データセット』は、日本人の20代男性・女性スキー選手が対象で、屋内のスキー場で撮影されたものです。データセットに含まれる項目は以下の通りです。
- データ形式:mp4
- データ容量:2.65GB
- データ件数:20
- 撮影時間:13分39秒
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サンプル詳細URL
- データ形式:jpeg
- データ容量:11.06GB
- データ件数:3,232
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サンプル詳細URL
ユースケースイメージ
このデータセットは、さまざまな分野での利用が可能です。
1. スポーツフォーム解析・姿勢推定AIの開発
日本のスキー競技特有の大回転動作を撮影したデータにより、滑走中の重心移動やターン姿勢を高精度で解析可能です。これにより、スポーツ科学の研究や競技力向上に役立つフォーム評価や指導が行えるようになります。
2. 動体追跡・滑走経路認識AIの研究
動画データは、高速で移動する被写体を安定的に追跡するために理想的です。試験環境における認識精度向上モデルの検証や動体検出・軌跡解析AIの開発に利用できます。
3. 競技採点・トレーニング支援AIの開発
ターンの角度や滑走ライン、体軸のブレを解析することで、競技採点や選手トレーニングの効率を高める定量的評価モデルを開発できます。映像データを利用したフォーム比較やフィードバックの自動化も可能です。
4. VR/AR滑走体験・教育シミュレーションの開発
多角的な視点から撮影された映像を使用することで、VR/AR空間でのリアルな滑走体験が実現します。スポーツ教育や体験型学習コンテンツにおいても力を発揮できるデータです。
5. ロボティクス・バランス制御AIの研究
スキー選手の姿勢変化を捕らえたデータは、ロボットのバランス制御や運動計画AIの研究にも応用可能。日常のバランス感覚や運動学習過程のモデルに貢献することができます。
アカデミア支援プログラム
Visual Bankでは、AI学習用データソリューション『Qlean Dataset』を通じて、大学・研究機関・非営利の技術開発チームに向けてデータを無償提供するプログラムをスタートしました。これにより、高品質かつライセンスフリーの学習データを取得することができ、研究現場のデータ課題に対して前向きな解決策となります。詳細は
こちらから確認できます。
Visual Bank株式会社への代表取締役CEOである永井真之氏が掲げるミッションは「データの可能性を引き出す」ことで、その活動はAI開発力を最大限に引き出す効果をもたらしています。スキー競技を支えるデータの最前線が、今後どのように進化していくのか注目が集まります。