農業遺産の未来を探るシンポジウム
農林水産省は2023年11月7日(金曜日)、東京都千代田区の丸ビルホールにおいて、「農業遺産地域と民間企業等の連携促進」をテーマにしたシンポジウムを実施します。このイベントは、持続可能な農業の価値を再発見し、次世代への継承を考えるために設けられた重要な機会です。農業遺産地域と企業の効果的な連携についての議論がなされます。
シンポジウムの概要
農業遺産とは、長い時間をかけて、特定の地域で育まれてきた農林水産業の形態を指します。これらの地域は、多様な生態系と深い文化的背景を持ち、持続可能であることが求められています。近年、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが重要視される中、農業遺産が持つ可能性に再注目が集まっています。本シンポジウムでは、この農業遺産の価値を共有し、次世代にどのようにそれを引き継いでいくかを考えていきます。
開催日時と場所
- - 日時: 令和7年11月7日(金曜日)13時00分~17時40分
- - 会場: 丸ビルホール&ホワイエ(東京都千代田区丸の内2丁目4-1丸ビル7F)
このシンポジウムは、リアルとオンラインのハイブリッド形式で行われ、特に16時40分からは地域と企業による交流会も予定されています。こうした交流会は、直接顔を合わせての意見交換の場となるため、非常に貴重です。
プログラム詳細
基調講演
講演者には、東京大学大学院の八木信行教授を迎え、「農業遺産を活用した地域活性化」というテーマでお話をいただきます。八木教授は、農業遺産を利用した地域の振興について豊富な知見を持っており、参加者にとって非常に学びの多い内容となるでしょう。
事例紹介
シンポジウムでは、実際の地域と企業の成功事例の紹介も行われます。具体的には、石川県能登地域とアサヒビール株式会社の取り組みや、滋賀県琵琶湖地域と生活協同組合コープしがの事例を通じて、実際にどのような連携が行われているのかを学ぶことができます。
パネルディスカッション
また、パネルディスカッションも予定されています。テーマは「農業遺産地域における企業活動の意義と今後の可能性」で、ファシリテーターは農ジャーナリストの小谷あゆみ氏が務めます。多様な観点から議論される内容は、参加者に新たな視点を提供することでしょう。
参加方法
このシンポジウムへの参加は無料ですが、事前申し込みが必要です。申し込みフォームは公式サイトに設置されています。定員がありますので、参加を希望される方は早めの登録をお勧めします。会場参加は120名、オンライン参加は300名が上限となり、それぞれ先着順での受付となります。
おわりに
こうしたシンポジウムを通じて、農業遺産が持つ可能性や価値が広く認識され、地域と企業の連携がさらに進むことを期待しています。持続可能な農業の未来を一緒に考え、次世代へとしっかりとメッセージを伝えていくためにも、多くの方々の参加をお待ちしています。