AYA week 2026で心の成長を祝うワークショップ
東京都中央区に位置する認定NPO法人シャイン・オン・キッズは、3月8日の「AYA week 2026」において、「ふりかえりビーズ」と名付けられた特別なワークショップを開催しました。このイベントは、小児がんや重い病気をかかえた子どもたちの治療過程を振り返る機会を提供し、彼らの心の成長を促すことを目的としています。参加者たちは、意味のあるビーズをつなぐことで自身の経験を再認識し、共有することができました。
アート介在療法で気づく自己肯定感
「ふりかえりビーズ」は、アメリカ発祥のアート介在療法「ビーズ・オブ・カレッジ」を基にしたプログラムです。治療ごとにビーズをつなぎ、その過程を視覚的に表現することで、自身の心の成長を実感することができます。参加した子どもたちは、研修を受けたビーズ大使と対話しながら自身の経験を振り返り、病気に立ち向かってきた自分を肯定することができるようになります。退院後の小児がん経験者を対象としたこのプログラムは、治療の記憶を意味するビーズを手にすることで、彼らの努力や勇気の証として大切にされます。
また、今回のワークショップでは公益財団法人ベネッセこども基金から助成を受けて開発された「まなびのビーズ」も使用されました。このビーズは、治療期間中の心の成長を促すためにデザインされており、「できたね」、「くやしいね」、「ありがとう」といった異なる意味をもったビーズを使用することで、子どもたちは自らの頑張りを認め、未来へ向けて前向きな気持ちを抱くことができます。
初開催された保護者向けセミナー
ワークショップに併せて、初めて実施された「保護者向けセミナー」も注目を集めました。セミナーは「病気とともに歩む、子どもの『自立』と『はたらく』への架け橋」と題され、専門家からの講話と参加者同士の交流が行われました。登壇者には小児科専門医の山口有紗先生や、認定NPO法人ラ・ファミリエの西朋子氏が迎えられ、子どもたちのキャリア形成や親のサポートに関する貴重な情報が提供されました。
参加者からは、「伝える力や伝え方について考える刺激になった」との声が寄せられ、ワークショップの意義が強調されました。特に副作用や後遺症に悩む人々の実体験を聞く機会があり、多くの保護者が感銘を受けていました。
きょうだいもサポートする新しいプログラム
病気だけでなく、子どもたちの兄弟姉妹を対象にした「きょうだいビーズ」のワークショップも実施され、身近な存在である兄弟姉妹たちが自らの感情や経験を語る機会が提供されました。今後も退院後の子どもやその兄弟に向けた交流の場や情報提供が続けられる予定です。
この機会を作ってくださった公益財団法人ベネッセこども基金や、会場を提供したサイボウズ株式会社、そして全国から駆けつけたビーズ大使の方々に心から感謝申し上げます。病気を経験した子どもたちが、自身の歩みを振り返りながら未来へ向けて1歩を踏み出すことができるよう、これからも支援が続けられます。