NSKの再利用技術
2025-09-24 14:34:55

日本精工が軸受の再生・再利用促進に向けた新技術を導入

日本精工の挑戦



日本精工株式会社(NSK)は、カーボンニュートラル社会の実現に向け、独自の「非破壊疲労度診断」技術を活用した軸受の再生・再利用促進に取り組み始めました。これは、同社が製品のプロダクトライフサイクル全体を通じてお客様と価値を創造する新たな事業モデルの確立を目指す一環です。

背景と課題



鉄鋼や製紙、鉱山業界のメンテナンス現場では、一般的に設備から軸受を取り外し、分解洗浄後に補修を行い再利用します。しかし、このプロセスにおいては、軸受の余寿命を正確に把握する手法が普及しておらず、安定した稼働を保つために、まだ使用できる軸受が廃棄される事例が多く見られます。また、作業者の技量に依存するため、再利用の可否判断にもばらつきが生じ、高齢化が進む中での技術継承も課題となっています。

NSKの新たなアプローチ



この課題を解決すべく、NSKは「非破壊疲労度診断」技術を開発しました。この技術により、現場で簡単に、かつ正確に軸受の疲労進行度を把握でき、必要な補修が可能となります。さらに、再利用を前提とした「再利用可能軸受」の開発も進行中です。これにより、軸受の製造から状態監視、診断、再生・再利用に至るまでの一連のデータを活用し、お客様への提案がより効果的になります。

NSKは、これらの取り組みを通じて、安心・安全に軸受を再生・再利用できるサービスを提供し、メンテナンスコストの減少と環境負荷の低減に貢献していきます。

今後の展開



これらの取り組みを通じて、2026年からは新たな事業モデルを提供する予定です。鉄鋼業界だけでなく、製紙や鉱山、さらには鉄道や風力発電など、多岐にわたる業界の顧客と共に社会課題解決に向けた価値を協創していきます。

NSKの誇り



NSKは1916年に日本で初めて軸受を生産して以来、100年以上にわたり、その革新的な技術で世界の産業を支えてきました。NSKは「MOTION & CONTROL™」を通じて安全な社会の実現や地球環境の保全に貢献。その理念のもと、グローバルな活動を展開し、企業としての成長を目指しています。今後も、期待に応える価値を創造し続けていきます。


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