温もり溢れる物語『アヒルと犬とそらいろ食堂』
2025年8月20日、マイクロマガジン社から心温まるグルメ小説『アヒルと犬とそらいろ食堂 季節めぐる、忘れじの記憶』が発売されます。著者は、デビュー作家・如月つばささん。彼女の作品世界に足を踏み入れると、田舎の自然に囲まれた「そらいろ食堂」に流れる穏やかな時間と、登場人物たちの心の葛藤が鮮明に描かれています。
あらすじと登場人物
物語の舞台は、主人公の観月葵が祖母の住む神白村に引っ越し、開店した「そらいろ食堂」。5年の交際を経て、婚約破棄を乗り越えた葵は、食堂を持つことが夢でした。しかし、彼女には人との関わりが苦手という一面があります。そこで葵の人生を彩るのが、看板鳥のアヒルのピー君と看板犬の雑種犬ハチ。この二匹は、美味しい料理を作る葵を支える心強い仲間です。
食堂に訪れる人々は、多様な背景を抱えています。大学生の家族関係に悩んでいる青年、村で独特の存在感を放つ変わり者、さらには妖怪の姿を持つ人物たちも登場します。彼らとのかかわりを通じて、葵は亡き母の想いに向き合い、料理を通じて人との繋がりを取り戻していきます。
食事と会話の魅力
料理がもたらす温もりと、食卓での何気ない会話が心を癒やす物語です。「そらいろ食堂」で出される料理は、葵自身の心情を反映したものであり、登場人物たちにとってかけがえのない時間を提供します。おじいちゃんやおばあちゃんが集い、こぢんまりとした食堂で交わされる何気ない会話は、心の安らぎを与えてくれます。
読者の感想
すでに作品のゲラを読んだ関係者からは、「穏やかな田舎の風景と登場人物の心情が丁寧に描かれ、思わず心が和む」と好評を得ています。また、アヒルのピー君と犬のハチ、さらには妖怪たちとの共生に心を惹かれた読者は、物語の中の親しみやすさと温かさに感動しています。これまでの重たい記憶を抱く人たちが、食事を通じて少しずつ心の重荷を下ろしていく様子が、美しいストーリーとして伝わっています。
発売記念の特典情報
書籍の発売日には、特別な特典も用意されています。大垣書店では、表紙イラストを使ったポストカードを配布。このカードは数量限定で、なくなり次第終了となります。また、関西協力書店では、如月つばさ先生書き下ろしのショートストーリーが収録されたSSペーパーもプレゼントされます。
いずれの特典も、書店によって配布状況が異なるため、購入を検討される方は事前にご確認をお勧めします。特典付きの購入ができると、作品の世界に一層親しみが湧くことでしょう。
まとめ
『アヒルと犬とそらいろ食堂 季節めぐる、忘れじの記憶』は、心と体を満たしてくれるような温かいグルメ小説です。田舎の風景とともに、人間と食べ物、さらには妖怪たちとの交わりが描かれる本作を通じて、新たな感動や気づきを得ることができるでしょう。心がほっこり温まるこの物語を、ぜひ手に取って楽しんでください。