ボスニアの伝統が华丽に彩る手彫り工芸展
2025年の秋、東京都港区の青山に位置するアクタス・青山店で、ボスニア・ヘルツェゴビナの手彫り工芸品を中心にした特別企画展「ボスニアが育んだ100年続く手彫り工芸の世界」が開催されます。会期は10月30日(木)から12月14日(日)までの約1ヶ月半。現代のデザインと伝統的な職人技が融合した「ZANAT(ザナット)」ブランドの家具が中心となります。
ZANATとは?
「ZANAT」は、ボスニアが誇る伝統的な手彫り木工芸で、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。その歴史は19世紀末に遡り、創設者の曾祖父が木彫り技術を習得したことから始まります。4世代にわたって継承されたこの技術は、今でも作り手たちによって受け継がれ、進化を続けています。
特に注目すべきは、著名なデザイナーたちとのコラボレーションによって生まれた作品群です。深澤直人やモニカ・フォレスター、パトリック・ノルゲといったデザイナーが手がけたZANATの家具は、伝統の手法を用いながら現代的な美しさを表現しています。
展示されるコレクション
今回の展示会では、ZANATの代表的な作品が一堂に集結します。以下はいくつかの注目コレクションです:
MOSTAR STOOL(モスタル スツール)
現代的かつ原初的なデザインが調和するスツールです。ボスニアのモスタルの旧橋をイメージした脚のエレガントなアーチが特徴で、職人技が感じられる手彫りの座面が魅力です。価格は345,400円です。
NERA TABLE(ネラ テーブル)
スモークガラスの天板と手彫りのベースが絶妙に組み合わされた、オブジェのように美しいテーブルです。高型と低型の2種類があり、価格は302,500円から399,300円のラインナップです。
SAVA ARM CHAIR(サバ アームチェア)
パトリック・ノルゲデザインの整然としたアームチェアで、背もたれに施されたカービングが手彫りの温もりを感じさせます。価格は394,900円。
UNNA CHAIR(ウンナ チェア)
無垢材を贅沢に使用し、背もたれに手彫りの彫刻が施された美しいチェアです。2015年にはドイツデザイン賞の受賞歴もある逸品で、294,800円での提供です。
ECLIPSE MIRROR(エクリプス ミラー)
パズルのように自由に組み合わせることができる壁面アートとしても楽しめるミラー。価格は148,500円から始まります。
GENKAN MIRROR(ゲンカン ミラー)
「玄関」を豊かにする形状でデザインされたミラー。429,800円です。
展覧会の詳細
会場であるアクタス・青山店は、東京都港区北青山に位置し、営業時間は11:00から19:00まで。手彫りの作品やその背景にある職人のストーリーを体感していただける機会となっています。
ZANATの手彫り工芸を通じて、ボスニアの歴史と技術の深さに触れ、独自の美しさと温もりを感じてみてはいかがでしょうか。アクタスでは、地域の文化を大切に紡いでいく意思を反映させながら、今回の企画展に挑みます。尚、ZANATの詳細については公式サイトでも公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。
アクタス公式サイト
ZANATの魅力が詰まったこの機会に、手仕事の温もりを感じる素敵な時間をお楽しみください!