台湾証券と日本の連携
2025-12-10 16:38:22

台湾証券取引所が日本で連携を強化、クロスボーダーETFの市場拡大へ

台湾証券取引所、日台連携の新たな一歩を踏み出す



2025年12月10日、東京にて台湾証券取引所(TWSE)の著名なリーダーたちが日本を訪問しました。この訪問の目的は、台湾の資産運用会社との連携を強化し、国際市場における商品展開を推進することです。TWSEの林修銘取締役会長は、日本の東京証券取引所や資産運用会社との交流を通じて、両国間の関係を深める重要性を強調しました。

台湾の証券市場と国際化への道


台湾は「アジアアセットマネジメントセンター」としての地位確立を目指しており、その実現に向けて積極的な取り組みが進められています。特に、9月には日台初のクロスボーダーETFがTWSEと東証にて相互上場されるなど、その成果は明らかです。現在、「NEXT FUNDS – Nomura TOPIX Feeder ETF」は上場以来急成長しており、運用資産残高は前月比で89%増加しました。このことは、日本市場への投資に対する台湾の個人投資家の強い興味を示しています。

一方、日本の投資家も台湾のテクノロジー関連銘柄に対して高い投資意欲を見せています。「NEXT FUNDS TIP FactSet 台湾イノベイティブ・テクノロジー50指数連動型上場投信」や「iFreeETF キャセイ台湾テックリーダー指数」のAUMもそれぞれ410%、522%といった大幅な伸びを記録しています。これらの数字は、両国の投資家が互いに興味を持ち、新たな投資機会を掴もうとしていることを物語っています。

日台連携の基盤を築く


TWSEは、日台の資産運用会社との対話を促進し、クロスボーダーETFに関連する投資家層や市場特性についての理解をさらに深めるため、積極的に支援しています。今回の訪問では、今後の協力の可能性について意見が交わされ、連携の強化に向けた基盤が築かれました。林会長は、台湾市場と日本市場の相関性に触れ、跨境連携が双方にとって戦略的投資の価値をもたらすと訴えました。

また、業界の代表者たちは、両国の強みを活かし、投資家に包括的で多様な投資機会を提供することへの期待を込めました。この取り組みがさらに深化することで、台湾がアジアアセットマネジメントセンターとしての地位を確立することが期待されます。

台湾ETF市場の急成長


台湾のETF市場は、すでにアジアの中で3番目の規模を誇るまでに成長しています。2025年11月時点では、その運用資産総額は2,356億米ドルに達しました。国内外の株式や債券、コモディティ、不動産投信など、多種多様な商品を取り扱い、急速に進化しています。また、ETFの浸透率は急増しており、2025年10月時点で受益者数が1,580万人を超え、成長が続いています。特に台湾株式ETFが市場の成長を牽引しており、ETF市場全体の運用資産の50%以上を占めています。

今後も台湾証券取引所は、日本などの国際市場との連携を強化し、投資環境の魅力を高めていく方針です。多様な商品展開や市場インフラの整備を通じて、持続的な成長を目指しています。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 日本市場 台湾証券 クロスボーダーETF

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。