中高生の挑戦と成長を支える「SIESC 2026春」
2026年4月29日(水・祝)、東京都台東区で「ソーシャルインパクト全国英語スピーチコンテスト(SIESC)2026春」の決勝大会が開催されました。このイベントには、全国で170名以上の中高生が応募し、その中から選ばれた8名が、社会課題についてのスピーチを行いました。ここでは、彼らの挑戦の様子と、彼らが抱える問題意識についてご紹介します。
社会課題への理解を深めるスピーチ大会
SIESCは単なる英語のスピーチコンテストではありません。参加者たちは、社会課題に対する理解を深め、自身の経験をもとにメッセージを発信する機会を得ています。決勝大会では、若者の政治参加からジェンダー平等、生理の貧困、AI時代の教育、デジタル格差など、多岐にわたるテーマが議論されました。各ファイナリストは、自らの経験から具体的な解決策や行動プランを提案しました。
中でも、審査員が「全体のレベルが非常に高く、審査には時間がかかった」と評価するほど、接戦が繰り広げられました。参加者の多くは、地域活動や教育活動に実際に取り組んでいる若者たちです。彼らのスピーチは、単なる理想論ではなく、実際に社会実装に向けたものが数多く見受けられました。
特別トレーニングでの挑戦をサポート
今年は、決勝戦の前に特別トレーニングセッションを行いました。このセッションでは、審査員の一人であるYuya Kubota氏が講師となり、スピーチ技術の向上を目指しました。具体的には、スピーチの構成やデリバリーテクニック、質疑応答への向き合い方などについての指導が行われました。
トレーニングを通じて、参加者たちは自分の想いをしっかりと伝える力を磨き、スピーチを準備するうえでの心構えを学びました。このように、SIESCは単なるコンテストに留まらず、若者たちの成長を促すために無料で学びの場を提供しています。
決勝大会の結果と受賞者
決勝大会では、最優秀賞を受賞したのはCocomi Sunさん。彼女のスピーチ「It’s Our Turn to Be Heard」は、日本における若者の政治的無関心の解消についての重要性を訴えました。自身の模擬国連での経験を基に、「若者が政治的主体として早期から発言する経験を持つこと」が大切であると強調しました。
優秀賞を手にしたのはUmi Yumotoさんで、「生理の貧困」をテーマにしたスピーチが印象的でした。彼女は、先進国と発展途上国をつなぐ「Luna Youth Network」の提案をし、教育や衛生、ジェンダー平等の課題解決に向けたアプローチを語りました。
参加者の声と大会の意義
参加者や保護者からは、通常の英語スピーチコンテストとは異なるアプローチに賛同の声が寄せられました。「社会問題に取り組む仲間と出会えたことは刺激になった」や「課題意識も評価される点が良い」といった感想が多く、次回大会への期待も高まりました。
審査員の一人、Dr. Makiko Hirata氏は「全てのスピーチは素晴らしく、感動を覚えた」と語り、この大会が持つ意義を再確認しました。
SIESCの今後と次回大会への期待
次回の「Social Impact English Speech Contest 2026 Autumn」は、2026年10月29日に開催予定です。応募受付は2026年6月下旬からスタートします。SIESCでは、今後も中高生たちが「社会のモヤモヤを言語化し、世界へ発信する」ための活動を続けていくことでしょう。彼らの挑戦は、次世代のリーダーに向けた大きな一歩となります。