三菱造船、Elomatic社との協業で海事エンジニアリングを進化させる取り組み

三菱造船とElomatic社の協業に向けた新たな一歩

2023年6月4日、ノルウェーのオスロで行われた「ノルシッピング2025」国際海事展において、三菱造船株式会社がフィンランドのエンジニアリング・コンサルティング企業、Elomatic社との協業に関する枠組合意書に調印しました。これは三菱重工グループが積極的に進めているパートナリングの一例であり、今後の海事エンジニアリングサービスの展開に大きく寄与することが期待されています。

協業の内容と目的

共同声明によると、両社は脱炭素技術とデジタル技術の相互活用を主軸に協力する予定です。特に、日欧圏を中心としたグローバル市場において、海事エンジニアリングサービスの質と幅を広げることを目指します。三菱造船の社長である上田氏は、この合意書が国際的なプレゼンスを強化し、海事産業の発展に貢献する重要なマイルストーンであると強調しています。

Elomatic社のヒルシメキ氏も、本協業がイノベーションの推進に向けた重要なステップであると述べています。両社が持つ専門技術を組み合わせることで、顧客に対してより価値のあるソリューションを提供する意欲を示しています。

三菱造船の未来へのビジョン

三菱造船は、「海を舞台として確かな技術力で未来を創造する」というビジョンのもと、海事産業を支える幅広いパートナーシップの構築と異分野の技術の融合を進めています。特に、「海の脱炭素化」に重点を置き、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。

Elomatic社との協業を契機に、三菱造船はさらなる技術革新を目指します。具体的にはデジタルツールやシミュレーション技術を駆使し、業界の最前線をリードする姿勢を強化していく所存です。