VETA社が設立
2025-06-24 15:55:26

早稲田大学から誕生したVETA株式会社が2億円の資金調達に成功

早稲田大学発のVETA株式会社が設立



早稲田大学の政治経済学部で生まれた研究成果を基に、VETA株式会社が2025年4月30日に設立されました。新宿区に本社を構えるこの企業は、CEOの原健人氏をはじめとする共同創業者たちが、価値観の不一致に関するフリクションを解消することを目的としています。この思いは、早稲田大学が2032年に迎える創立150周年を見据えた「世界人類に貢献する大学」への進化とも繋がっており、大学の研究成果を社会に還元することが求められています。

創業資金の調達



このたび、早稲田大学ベンチャーズ株式会社(WUV)から約2億円の創業投資を受けたことが発表されました。WUVは早稲田大学の研究知見を活かし、社会に実装するスタートアップ企業を育成することを目的としたベンチャーキャピタルであり、VETA社の事業展開に大きな期待を寄せています。これは社会科学分野の研究知見を応用したスタートアップへの初めての投資となり、研究成果を元にしたイノベーション創出が進められることが期待されます。

VETA社のミッションと技術



VETA社は、独自の「Value Elicitation法」と呼ばれる調査分析手法を用いて、さまざまな意思決定の場での価値観を引き出す技術を展開していきます。従来のマーケティング手法として知られるコンジョイント分析を基にし、特に政治学や社会科学に応用することで、より効果的な意思決定が行えるようにすることが目指されています。

さらに、VETA社は日本経済新聞社との協力により、2025年に予定されている参議院選挙に向けたボートマッチを開発を進めており、これにより社会生活の中で人々が適切な意思決定を行えるよう支援していく考えです。将来的には、不動産や人材サービスなど、意思決定が求められるさまざまな分野へもアプローチを広げる予定です。

創業者たちのプロフィール



CEOの原健人氏は、早稲田大学政治経済学部と経済学研究科を修了後、日本アイ・ビー・エムでデータサイエンティストとしての経験を積み、AIアプリケーションやBIツールの導入を手がけてきました。共同創業者の山本鉄平教授は、マサチューセッツ工科大学で政治学を教えており、因果推論に基づくコンジョイント分析の優位性についての研究が高く評価されています。日野愛郎教授もまた、日本のボートマッチ研究の第一人者として知られています。

未来への展望



VETA社は、今回の資金調達を活用し、さらに研究を進め、新しいアプリケーションの開発に取り組むことで、価値観の不一致によるフリクションを軽減し、社会をより良くするための活動を推進していく方針です。この新たな試みは、社会的な意義を持ち、経済の活性化にも寄与することでしょう。今後の進展に注目です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: スタートアップ 早稲田大学 VETA株式会社

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。