株式会社SIVAの誕生
近年、ソフトウェア業界の成長が注目される中、「株式会社SIVA」は新たな風を吹き込む存在として登場しました。この新設企業は、日本成長投資アライアンス株式会社(JGIA)との提携により、持株会社としての形態を取り、業界特化型のソフトウェアグループとして本格的に始動します。
SIVAグループは、創業者である杉浦稔之氏が運営する「株式会社Squad」を売却し、その資金を全額再投資して設立されました。この取り組みは、具体的にはニッチな特定市場における高いシェアと利益を誇るを持つ企業たちが抱える後継者不足やデジタル化の課題を解決する狙いがあります。
SIVAグループの目的と戦略
SIVAグループは、2024年10月からの約1年で総額100億円以上の資金を調達し、株式会社Squadを含む4社のM&A(合併・買収)を実現しました。この活動を支えるのは、独自のPMI(Post Merger Integration)手法です。M&A後の企業のデジタル化や収益性の向上を図り、単なる資本参加に留まらず、経営や技術のエンパワーメントを実現しています。
具体的には、以下の3つの柱を掲げています。
1.
健全な事業継承の実現:事業の創業者の思いを引き継ぎつつ、次世代リーダーへの権限委譲を進める。
2.
SaaS化・AI化による再成長:レガシーなシステムを最新技術に更新し、より収益性の高いビジネスモデルへと進化させる。
3.
グループシナジーの最大化:グループ全体の強みを結集し、非連続な成長を目指す。
ニッチトップ企業のグループイン
SIVAグループには、成長を続けるニッチトップ企業が次々と参加しています。以下にその企業を紹介します。
- - 株式会社Squad:デジタル広告代理店向けのプラットフォームを提供し、マーケティングツール「Squad beyond」で知られています。
- - 株式会社VERTICE:中古車業界に特化した基幹システムを運営し、業界内で高いシェアを持っています。
- - 株式会社ビジネスブレーン:宿泊施設向けに業務システムを提供し、予約管理を効率化させるサービスを展開しています。
- - 株式会社menu magazine:スーパーマーケット専用のECプラットフォームを提供し、オンラインショッピングを促進します。
組織管理システムでM&A後の成果を実現
また、SIVAグループの急速な成長の鍵となるのが、組織管理システム「HR-portal」です。このシステムは日報を基に従業員のパフォーマンスを可視化し、人事戦略を最適化。M&A直後の企業でも迅速な人員配置やコミュニケーションの質の向上を実現しています。
今後の展望
SIVAグループは今後もM&Aを進めており、ますますそのポートフォリオを拡大していきます。国内ニッチ市場の基幹システムを担う企業に対し、強力な支援を行い、数千億円規模のIPOを目指します。また、これにより日本のビジネスシーンに新たな成長のロールモデルを築くことを目指しています。
このように、株式会社SIVAは単なる資金提供にとどまらない、実質的な経営改善と成長戦略の実施を通し、日本のソフトウェア市場における新たな潮流を生み出そうとしています。前例のない挑戦の中で見える未来に、期待が高まります。