日本株におけるテンバガー実現性の徹底調査
近年、株式市場ではテンバガー、つまり株価が10倍になる銘柄の発掘が注目を集めています。しかし、本当に日本株がテンバガーの宝庫なのか疑問を持つ方も多いでしょう。そんな声を受けて、あすなろ投資顧問は独自の調査を行い、その結果をまとめました。
調査の背景
あすなろ投資顧問コンプライアンス部の市丸は、自らが投資家としての知識や経験を基に、実際にテンバガーを推奨する際の妥当性を確認する必要性を感じました。
「確実性を持って推奨する必要がある」との考えから、あすなろが実施したのは、メディア報道だけに頼らない厳密なデータ分析です。
調査に使用したデータ
調査はQUICKのデータを基に、2025年10月10日現在のプライム、スタンダード、グロース市場の合計3,786銘柄を対象に実施されました。特に注目したのは、どれだけの銘柄が過去に株価が10倍になったかという点です。
集計方法と結果
調査の対象期間は2012年6月1日から2025年10月10日まで設定し、テンバガーの発生状況を確認しました。以下は主な結果です:
- - 対象銘柄数:3,786
- - テンバガー達成銘柄数:690(全体の18.23%)
- プライム:391(10.33%)
- スタンダード:249(6.58%)
- グロース:50(1.32%)
特に小型株が多数を占めており、小型株がテンバガーになりやすいという結果が得られました。実に、約5.5銘柄中1銘柄がテンバガーを達成しています。
代表的なテンバガー銘柄
- - 最大倍率:349倍(レーザーテック 6920)
- - 平均倍率:22倍
- - 最短達成日数:19日(アサカ理研 5724)
- - 平均達成日数:1,990営業日
このように、テンバガー株は存在するものの、それを厳密に見極めることの重要性が浮き彫りになりました。
今後の方針
あすなろ投資顧問は今後も、アナリスト業務と連携しながらデータに基づく厳密なエビデンス検証を続けていきます。また、顧客に対して確実性を謳う断定表現を避け、透明性の高い情報提供を行うことが重要だと考えています。
あすなろ投資顧問は、今後もテンバガー狙いを基本コンセプトに、より良いサービスを提供し続けます。私たちとともに、株式投資の未来を見据えていきましょう。