DICT Music DAO Classics創設記念演奏会
11月18日、東京音楽大学のTCMホールにて、音楽の新たな可能性を切り開くプロジェクト「DICT Music DAO Classics」の創設を祝う演奏会が開催されました。このコミュニティは、現代の技術であるWeb 3.0やDAOを通じて、音楽家の自立を促し、新しいクラシック音楽文化の醸成を目指しています。運営する株式会社Link & Innovationは、この取り組みを通じて、作曲家や演奏者に新たな環境を提供しています。
注目の演奏者たちによる新曲の世界初演
当日は、数々のアニメや映画音楽を手掛けた著名な作曲家、大島ミチルをはじめとするアーティストたちが、特別にこのコミュニティのために書き下ろした新曲を披露しました。
特にオープニングアクトを務めた若手ピアニスト、菊池広輔氏は、石塚玲依作曲の『Luir Rhueven』を世界初演し、その圧巻の演奏は聴衆の心を掴みました。この楽曲は11月26日に配信リリースされ、多くの期待を集めています。さらに、当日のプログラムには他にも、石塚玲依のピアノ曲集からの作品が含まれ、聴く人々を魅了しました。
音楽キャリアに関するパネルディスカッション
演奏会では、パネルディスカッションも行われ、音楽業界の新たなキャリア形成について熱い議論が交わされました。登壇者には、社会起業家の山本晋也や作曲家の石塚玲依、ピアニストの菊池広輔などが名を連ね、興味深い視点が共有されました。特に、商業主義に縛られない活動の重要性が強調され、内発的動機に基づく作品の制作が提唱されました。
豊かな表現で聴衆を魅了した演奏家たち
また、小林有沙は大島ミチル、山下康介、石塚玲依、佐原洸といった4人の作曲家による作品を演奏し、聴衆からの賛辞を受けました。今回披露された全ての作品は世界初演となり、音楽家たちの豊かな表現力と個性が際立つ内容でした。
DICT Music DAO Classicsの目的とこれから
「DICT Music DAO Classics」は、年内に約50曲の新作を提供し、音楽家に新たなレパートリーを提供することを目指しています。作品の著作権はコミュニティの会員に解放されており、申請や支払いの手間を省くことで演奏のハードルを下げています。このように、音楽の新しい形を模索するコミュニティは、将来的に若い演奏家や兼業音楽家により多くのチャンスを提供していくでしょう。
共創の場としてのDICT
また、DICTは2022年に創設され、社会起業家の山本晋也によって運営されています。Web 3.0を基盤にしたこのコミュニティは、音楽だけでなく様々な分野での共創を促進し、新たな価値創造を目指して活動しています。音楽家たちの自立と新しい文化の形成を支えるこのプロジェクトの動向に、今後も注目が集まります。
新しいクラシック音楽文化の樹立に向けた「DICT Music DAO Classics」にぜひご参加ください。公式ページでは詳しい情報をご覧いただけます。