マシモがコンシューマーオーディオ事業をハーマンに売却
グローバルな医療技術企業であるマシモ(NASDAQ:MASI)が、アメリカのハーマンインターナショナル(HARMAN)にコンシューマーオーディオ事業「Sound United」を売却すると発表しました。この取引は合計350百万ドルの現金取引で、2025年末までの完了を目指しています。
1. マシモの新たな戦略
この売却は、マシモがプロフェッショナルヘルスケアビジネスに専念するための重要な一歩です。マシモの役員であるクエンティン・コフィー氏は、最適なバイヤーを見つけることが新ボードの初期からの優先事項であったと述べ、これによって収益成長を加速することが狙いであると強調しました。
マシモは、これまでのオーディオ製品からの資源分配を見直し、医療技術の革新に注力することで、さらなる成長と運営効率の向上を図る方針です。
2. ハーマンのビジョン
ハーマンは、この買収を通じてオーディオ事業の拡大を目指しています。同社のライフスタイル部門のプレジデントであるデイヴ・ロジャーズ氏は、Sound Unitedの製品ポートフォリオが自社の既存ブランドと相乗効果を生み出し、新たな成長の道を開くと述べています。ハーマンは、JBLやハーマンカードン、AKGなど著名なブランドを擁し、今後はBowers & Wilkins、Denon、Marantzなどが加わります。
3. 経済的および競争的影響
この取引が成功すれば、ハーマンはオーディオ市場における競争力を一層高めることが期待されます。消費者の選択肢が増えることで、音質やデザインにこだわるユーザーにとってもポジティブな影響をもたらすでしょう。
4. まとめ
マシモの戦略的な再編成は、医療業界での技術革新を強化する一環として注目されています。同時に、ハーマンにとっては新たな市場機会を提供するものであり、オーディオ業界における地位を確立する上で重要な動きとなります。今後、両社がどのような進展を見せるのか、非常に楽しみです。