ヒューリックとリアルゲイトが手を組み新たな不動産再生へ
近年、不動産業界では、建材費や人件費の高騰が影響し、従来の新築開発モデルが見直されつつあります。このような流れの中、東京都内に拠点を置くヒューリック株式会社と株式会社リアルゲイトが、戦略的な業務提携を結び、新しい合弁会社「HistoRy(ヒストリー)」を設立したことが発表されました。
合弁会社設立の背景
合弁会社の設立日は2026年2月3日で、焦点となったのは都心の築古不動産の再生です。高騰する建築費や新築に依存しない不動産供給モデルが求められる中、築年数の古いビルでも立地やポテンシャルを活かした再生が鍵となります。今後の都市の持続的成長に向け、既存ストックの再利用が期待されているのです。
この背景には、環境への配慮も大きく関与しています。解体や新築に伴う環境負荷を軽減し、脱炭素社会の実現を目指す中、リアルゲイトは自身の経験と実績を基に築古不動産のリノベーションを推進してきました。これに対し、ヒューリック社は豊富な資本と投資ノウハウを背景に安定した不動産事業を展開しています。
具体的な業務提携の内容
業務提携により、両社は以下のような取り組みを行います。
1.
中〜大型築古不動産の共同取得
都心部を中心に、築年数が経過した不動産を共同で取得し、価値を最大化します。
2.
運営力を活かした再生・リノベーション
リアルゲイトの企画力を活かし、付加価値を持たせる再生プランを実行します。
3.
ヒューリック社の資本力を活用した事業推進
幅広い投資ノウハウを駆使し、迅速に事業を推進します。
4.
柔軟な出口戦略の検討
再生した物件の保有や売却戦略を柔軟に見直し、最適な選択を進めます。
この合弁事業を通じて、両社は早期に1,000億円超の投資残高を目指す計画を立ち上げており、大きな成長が期待されています。
各社のコメント
リアルゲイトの岩本裕代表取締役は、この提携が築古不動産の再生ノウハウを広げる重要な一歩であると語り、ヒューリックの資本力と自社の企画力を併せて新たな価値創造に取り組む姿勢を示しました。
一方、ヒューリックの常務執行役員である野口和宏氏は、築古不動産のリノベーション事業に本格参入することが、新たな不動産価値の向上へつながると強調し、今後の市場拡大への意気込みを述べています。
未来に向けた取り組み
両社は共同で築古不動産の取得と再生ビジネスを推進しつつ、リアルゲイトがプロパティマネジメント業務や案件ごとの企画・設計・施工監理も行うことが見込まれています。今後の物件取得や保有については、両社での共同での保有を施策し、持分割合に応じた利益を追求していくという新しいスキームも掲げています。
2026年9月期の業績予想は、現在のところ変更の予定はありませんが、今後の進捗や市場環境に応じて適切な情報提供を行うことが約束されています。
会社概要
株式会社リアルゲイト
都心の築古ビルを活用し、スタートアップ向けオフィスや店舗、ホテルへの再生を手がけており、環境に配慮した持続可能な街作りを実現しています。
ヒューリック株式会社
東京23区を中心にオフィス等の不動産事業を展開。「安心と信頼に満ちた社会の実現」を理念に掲げ、新たな教育・スポーツ・エンタメ分野への取り組みも行っています。
不動産再生に渇望する中、両社は将来に向けての大きな可能性を秘めています。