沖縄観光地の安全を守るための新たな協定が締結されました！

沖縄観光の安全性向上に向けた新たな取り組み

2025年7月16日、東京都新宿区に本社を置く株式会社KKDAY JAPANと株式会社アクティビティジャパン、沖縄県警察が水難事故防止に向けた三者連携協定を締結しました。この協定は、特に訪日外国人旅行者の水難事故が増加している沖縄において、観光の質と安全性を両立させるための重要なステップです。

背景と見えてきた課題

沖縄県は美しい海と多彩なレジャーが魅力ですが、同時に水難事故が増加しています。沖縄県警察によれば、2024年には前年比9.5倍の外国人旅行者が水難事故に遭っており、さらにこの傾向は続くとされています。主な事故原因は、ライフジャケットの未着用や現地ルールの理解不足、多言語での安全情報の不足などです。

各社の役割と具体的な施策

KKdayは、訪日外国人向けに多言語で観光体験を提供しています。特に沖縄エリアでは前年比で予約件数が大幅に増加しており、今回の協定によって、旅行者には安全対策に関する情報を予約時、出発前、体験当日の3段階で周知します。具体的には主要言語（英語や中国語など）での注意喚起の強化を行い、事業者の安全基準を見極めて「マル優事業者」として優先的に紹介します。

また、アクティビティジャパンも沖縄県内で活動しており、訪日外国人に向けたアウトドア体験を提供しています。2025年の初めには予約数が前年同期比で1.45倍と急成長しており、訪日外国人の利用に限れば3倍を超えています。これを受けて、同社も現地事業者と連携し、ガイドラインの周知を進めていく方針です。

協定の主な取り組み内容

この協定では、以下のような取り組みが実施されます：
1. 安全対策優良海域レジャー提供業者（通称：マル優業者）の優先的な掲載。
2. 沖縄県公安委員会への未届事業者の掲載削除の対応。
3. 水難事故防止に向けた多言語での広報啓発活動の推進。

今後の展望

本協定は、地域と観光事業者が協力し、観光体験の安全性を高める第一歩です。KKdayグループ全体では、持続可能な観光地づくりと安心・安全な観光体験の提供に向けて地域との共創を進めていく意向です。この協定が締結されたのは海の日を間近に控えたタイミングであり、観光レジャーの需要が高まるこの季節に、マル優事業者の存在を広める絶好の機会ともなります。

マル優事業者について

「マル優」制度は、沖縄県公安委員会が定める安全対策基準を満たした海水浴場や水上業務の事業者を指定する制度です。指定を受けるためには、資格を持つ水難救助員や安全設備の整備が必要です。

この取り組みにより、観光客が安心して沖縄の海を楽しむことができる環境が整備されることが期待されます。今後も関係機関と連携しながら、安全な観光体験の啓発と情報発信を強化していく方針です。