シニアジョブによるホテル・旅館での内定者の急増
シニア向け求人サイト『シニアジョブ』を運営する株式会社シニアジョブ(東京都新宿区)が、ホテルや旅館業界におけるシニア求職者の内定状況についての調査結果を発表しました。この調査によれば、今まで0件だった施設管理の内定者が急増し、現在ではフロント業務に次ぐ内定数を記録していることがわかりました。特に、フロント職と施設管理職の合計が、ホテル・旅館の内定者の約6割を占める結果となりました。
調査の背景
シニアジョブは、2025年8月のオープン以来、幅広い職種の求人を提供してきました。2023年初めには調理職における内定者のデータを調査。その後、観光関連職種における内定者のデータを集計し、今回の施設管理職における増加を際立たせることとなりました。
調査結果に基づくシニア求職者の傾向は以下の3点が挙げられます。
1. 内定を受けた職種の6割はフロント及び施設管理で占められています。
2. 従来は調理職の内定者が多かったが、2023年から2024年にかけてフロント職が大幅に増加し、さらに2025年には施設管理職が増加。職種の多様化が進んでいます。
3. 警備業界との連携によるホテル警備の内定者も増えており、内定者の平均年齢が70.5歳と高齢の方々にもチャンスが訪れています。
内定職種の多様化とシニア世代の希望
2024年の調査結果では、フロント業務の内定者が37%、施設管理が22.2%、調理・フロアスタッフが各12.5%であり、全体の約6割をフロントと施設管理が占めるという結果になりました。特にフロント職は幹部候補としての採用も増加しており、シニア世代にとって魅力的な職業選択肢が広がっていることが伺えます。
また、シニア層への採用がネガティブな印象からポジティブな流れに変わってきている背景もあります。若年層と比較しても平均年齢は62.8歳と高く、最年長の76歳も含まれており、70代での就職機会が増えています。
経験や資格を問わない求人の増加
内定を得るための求人要件もシニアに優しい条件が目立ちます。経験不問の求人が88.9%、資格不問が92.6%を占め、スキルよりも意欲や人柄を重視する企業が多いことがわかります。これにより、シニア層が比較的多くの職種に応募できる環境が整っています。
雇用形態を見ると、全体の63%がパート・アルバイトであるのに対し、フロント職は正社員が50%を占め、職種によってはパート・アルバイトを経て正社員になる流れも生まれています。
内定への道のり
内定へのステップとしては、平均17.6日の応募から内定までは比較的迅速で、応募件数は平均4.4件となっています。これらのデータは、シニア求職者にとって重要な指標となるでしょう。
代表取締役中島康恵の考え
シニアジョブの代表取締役である中島康恵は、「シニアの転職市場は急速に変化している」と語ります。彼は、過去の60歳定年の常識を打破し、シニア世代にも適した求人が登場していることに喜びを感じています。特に管理職種においては、シニアの経験が有効に活かせる機会が増えてきていると言います。
このように、シニア求職者が新たな可能性を見出すチャンスが訪れていることを確認できる調査結果となりました。シニアジョブは、今後もシニアの活躍できる場を提供するための取り組みを進めていく予定です。
終わりに
シニアジョブは今後もシニア世代のニーズに応えるために、求人の多様化を続けていくでしょう。今後もシニアの採用機会がさらに拡がることを期待しています。興味のある方は、ぜひシニアジョブをご覧ください。