日本産業技術大賞受賞!MiWAKERUで温度管理の未来を切り開く
日本の農水産物の輸出が増加する中、その品質を維持するための確かなソリューションが求められています。そのニーズに応えたのが、株式会社日立製作所、日立ハイテクネクサス、日立ソリューションズが共同で開発した温度管理サービス『MiWAKERUⓇ』です。この度、MiWAKERUは、日刊工業新聞社主催の「第54回 日本産業技術大賞」において、審査委員会特別賞を授与されました。
温度管理の重要性
食品の鮮度を保つためには、生産地から消費地までの間での適切な温度管理が欠かせません。こんな中で、MiWAKERUは商品の温度をリアルタイムで把握し、輸送品質の見える化を実現するシステムです。この技術は、食品ロスを減らす助けにもなり、さらには輸送コストの削減や環境負荷の低減にも寄与します。
賞の受賞背景
このサービスが評価されたのは、温度管理対象物そのものの温度を検知し、輸送過程での温度変化を詳細にモニタリングできる点です。その結果、商品が最適な条件で届けられることが保証され、消費者は安心して農水産物を手に入れることができるのです。2025年4月2日には、経団連会館での贈賞式において、日刊工業新聞社の代表から表彰されました。
MiWAKERUの特徴
MiWAKERUは、次のような機能を持つサービスです:
1.
end-to-endでの温度モニタリング:QRコードラベルを対象物に貼り付けて温度を検知し続けます。
2.
最適な輸送品質の構築:温度データをもとに、管理温度からの逸脱がないかを見える化し、品質管理を徹底します。
3.
輸送コストや環境負荷の低減:適切な温度管理により、食品ロスの削減が実現します。また、保冷剤の適切な数量を確保することで、不要な廃棄物やCO2排出を減少させる効果も期待できます。
開発の背景と展望
日立は、2016年から温度検知インクを使用したソリューションの研究を始め、2021年には温度検知インクとラベルの開発を完了させました。さらに、スマートフォンでラベルを読み取るアプリも開発し、実際の運用は2024年から開始予定です。このように、MiWAKERUは、時代のニーズに応じた形で進化しています。
まとめ
MiWAKERUの登場により、日本の農水産物の輸出がさらに拡大することが期待されています。消費者にとっても、鮮度が保たれた商品を手に入れることができるという安心感は大きな価値となるでしょう。この温度管理サービスが、今後どのように発展していくのか、注目が集まります。さらに詳しい情報は、日立の公式サイトや各社の問い合わせ窓口をチェックしてみてください。
公式情報リンク なお、今年受賞した日本産業技術大賞に関しては、
こちら をご覧ください。