音の出る布がもたらす新たなファッション体験
2026年3月10日、国際ファッション専門職大学が新宿のコクーンタワーで行った成果発表会は、ファッションとテクノロジーの融合の未来を感じさせるものでした。このイベントでは、産業技術総合研究所(産総研)が開発した「ファブリックスピーカー」という画期的な技術を採用し、学生たちが創造したインテリアやファッション関連プロダクトが披露されました。
このプロジェクトは、産総研の特許技術を活用したものであり、柔らかく扱いやすい布地に音響機能を持つという新たな可能性を示しています。参加した学生たちは、ポスト・デザイン思考に基づいて、自身のアイデアを形にしました。コラボレーションの一環として、人気ストリートファッションブランド「ヒステリックグラマー」との連携もあり、多彩な作品が誕生しました。
音の出るカーテン「ソナリア」
一つ目に紹介された「ソナリア」は、音が出るカーテンで、スピーカーなしで音の演出を可能にします。竹林をテーマにしたデザインは、旅館などの和の空間にぴったりです。従来の音響機器の代わりに、カーテンが景観を引き立て、幻想的な音響体験を提供します。
自然を感じるマット「星を聴くマット」
二つ目は「星を聴くマット」。日常の忙しさから解放され、自然や宇宙を感じるためのアイテムです。リラックスタイムや瞑想に最適で、柔らかな手触りを提供します。このマットは、米沢の伝統的な技術を基に製作され、耐久性も兼ね備えており、日々の生活に心地よさをもたらします。
音を選ぶ「HSPノイズキャンセリングパイロットキャップ」
三つ目は、「HSPノイズキャンセリングパイロットキャップ」。音に敏感なHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)向けに設計されたこの帽子は、日常の音を自在にコントロールできる機能を備えています。外部の騒音を打ち消しつつファッショナブルなデザインは、多忙な都市生活に最適なアイテムです。
北村信彦氏の参加によるコラボレーション
この発表会には、ブランド「ヒステリックグラマー」の北村信彦氏も登壇しました。彼は素材提供と共同開発において、音楽好きな自らの背景を活かし、ファッションの新境地を感じさせる言葉を発しました。
ファッションの未来を見据えて
このプロジェクトは、ファッションとテクノロジーの関係を再定義するものであり、従来の音の概念を超えた新しいカタチを模索しました。参加学生たちが提案したアイデアは、今後のインテリアや体験デザインなどにも広がる可能性を秘めています。
ファッションの新たな側面を探求するために、国際ファッション専門職大学では今後もこのような革新的な研究を続け、学生たちがリアルな現場で思考と実践を結びつける機会を提供していくことでしょう。音が生み出す新しい世界観と、革新技術を結びつけた取り組みは、国際的なファッション界に新たな影響を与えることでしょう。