新系統用蓄電池
2025-05-07 11:16:04

日本蓄電池株式会社が新たな系統用蓄電池施設を運用開始

日本蓄電池株式会社の系統用蓄電池施設運用開始



日本蓄電池株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 漆原秀一)が、持続可能で安心なエネルギー社会を目指し系統用蓄電池事業を本格的に開始しました。この事業の第一歩となる春日井西尾蓄電所が、愛知県春日井市にて2023年5月に運転を開始しました。

春日井西尾蓄電所の概要


この蓄電所は、株式会社サンヴィレッジが設計・建設を行い、日本蓄電池株式会社が運用を担当しています。主に卸電力市場、需給調整市場、容量市場で活用される計画で、運用はデジタルグリッド株式会社に委託されています。

系統用蓄電池事業とは


従来の蓄電池は主に電力需要に応じた充電・放電が行われていましたが、系統用蓄電池は電力系統全体の安定性を確保するために設計されています。この蓄電システムは、天候に影響されやすい再生可能エネルギーの導入を支える重要な役割を担っています。

日本の電力供給の約70%が化石燃料に依存している現状を踏まえ、持続可能な社会への移行は急務です。それに伴い、再生可能エネルギーの普及を後押しする国策として、系統用蓄電池の設置が進められています。

日本蓄電池株式会社の取り組み


本社の所在地は東京都千代田区で、2024年に設立予定の同社は、蓄電池施設の設計から運用、メンテナンスに至るまで全てを手掛けることで、信頼性の高い電力供給体制を構築しています。

蓄電所の運用とメンテナンス


系統用蓄電池の安定的な運用を確保するために、法定点検や運用監視を継続的に行います。また、20年以上の運用が求められる中で、長期にわたる信頼性を維持することは非常に重要です。日々の運用から得たノウハウを活かし、安定した電力供給を実現します。

新たな市場の創出


持続可能なエネルギーの提供をサポートするために、新しい市場の創出も進めています。これにより、企業や投資家にとって参入障壁を低くし、共に日本国内のエネルギー供給を支えていく考えです。

今後の展望


2025年までに20箇所、2026年までに80箇所の蓄電施設設置を予定しており、地域経済の活性化にも寄与することを目指しています。特に、非常事態においては、蓄電所が災害用蓄電ステーションとして機能し、約4,000世帯の2〜3日分の電力供給が可能となります。

パートナー企業


日本蓄電池株式会社の事業を支えるパートナーとして、株式会社サンヴィレッジ(栃木県足利市)やデジタルグリッド株式会社(東京都港区)と連携していることも特筆すべき点です。これらの協力により、再生可能エネルギーの導入とともに、地域社会への貢献活動も推進していきます。

まとめ


日本蓄電池株式会社は、持続可能なエネルギー社会の実現に向け、系統用蓄電池の普及に全力を注いでいます。新たな蓄電池施設の運用開始は、この流れの中で大きな一歩となり、地域の安定した電力供給と環境保護への貢献が期待されています。


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