AIとビジネスコーチングを融合した新たな組織運営支援

ビジネスコーチ株式会社（以下、ビジネスコーチ）が運営するB-Connect株式会社が、AIを活用したジョブ型組織の基盤構築サービス「Job-Us」を提供する株式会社Job-Usと業務提携を結んだ。この提携により、企業の人的資本経営をさらに強化し、より実効性のある組織運営の実現を目指す。

1. 提携の背景と意義

日本企業では、持続的な成長と従業員のキャリア自律を実現するために、ジョブ型の人事制度へとシフトする動きが急速に進んでいる。しかし、現実の企業環境では「運用の谷」と呼ばれる課題が存在しており、職務評価の公平性や制度の定着に苦慮している企業が多い。こうした課題を解決するために、Job-UsはAIを活用した唯一のサービスを提供している。

「Job-Us」は、職務記述書の作成や職務評価、目標設定など人事部門のさまざまな活動をネットワーク上でサポートするものであり、AIの助けを借りてジョブ型の組織基盤を整備し、実用的に運用することが可能になる。合同での取り組みとなるこの提携は、日本国内の企業が持つ課題に対し、ワンストップでの解決策を提供することを目的としている。

2. 具体的な提供価値

この業務提携を通じて、さまざまな提供価値が見込まれている。まず、データに基づいた戦略策定から実行、定着までを支援し、柔軟かつ効果的な組織変革を実現することだ。Job-Usが提供する整備済みのジョブデータを活用し、それをビジネスコーチングに結びつけることで、データドリブン型の意思決定が行えるようになる。

さらに、ジョブ型運用における具体的課題解決が期待される。形骸化しがちなジョブ型制度に対し、効果的なソリューションを導入することで、運用の谷を乗り越える支援を行う。

また、ビジネスコーチングを通じた人材育成や組織開発にも取り組むことで、個人の成長と組織全体の革新が同時に推進される。このように、「ジョブ」という概念を通じて、企業の人的資本経営について新たな視点を提供できるだろう。

3. 今後の展望

双方の企業は、セミナー開催や顧客基盤をもとにした相互送客、クロスセルを進めていく計画だ。さらに、人事コンサルタントとの協業を通じ、大規模なジョブ型制度の導入や運用支援を拡大し、日本企業の人的資本経営の総合的な推進を図る。

ビジネスコーチ株式会社の代表取締役社長、杉本博史氏は、「この提携により、ジョブデータを活用した組織変革が加速し、ビジネスコーチングによる個人の成長が代弁される」と述べている。双方の強みを生かしながら、企業の持続的な成長に寄与する成果を上げることが期待される。