公衆電話ボックスが提供するOpenRoaming対応Wi-Fiを新宿で開始

公衆電話ボックスを活用した新しいWi-Fi体験

2025年12月23日、NTT東日本株式会社との協定に基づき、新宿御苑駅前でOpenRoaming対応Wi-Fiの設置が完了しました。この新たなWi-Fiサービスは、東京都の「つながる東京」プロジェクトの一環として導入されました。

OpenRoamingは、公共のWi-Fi接続の国際規格で、簡単かつ安全にWi-Fiネットワークに接続できる仕組みを提供します。この技術は、盗聴や不正アクセスから保護された環境で、旅行者や地域住民が快適にインターネットを利用できるように設計されています。

今回のWi-Fi設置は、周辺に避難所や避難場所があり、災害時に重要な通信拠点となる場所で行われました。このような地域でのWi-Fi整備は、災害発生時の通信手段を確保するために欠かせないものです。

東京都とNTT東日本株式会社は、今後3年間で約1,500か所にOpenRoaming対応Wi-Fiを整備していく計画です。主要な駅や公園など、多くの人が集まる場所を中心に展開される予定です。この施策により、通信環境の整備が進み、災害時の情報伝達が迅速に行えるようになることを目指しています。

利用者は、OpenRoaming対応のWi-Fiエリアに近づくだけで、特別な設定なく接続が可能です。これにより、観光客だけでなく、都民にとっても利便性が高まります。特に、インバウンド対応という観点からは、訪日外国人にも安心して利用できる環境が整うことになります。

東京都は、デジタル化を進め、全ての人がいつでもどこでもつながる環境を実現するための取り組みを進めています。新宿でのOpenRoaming対応Wi-Fiの開始は、その第一歩であり、多くの人々にとって便利で安心な通信手段を提供するものです。今後の展開にも期待が寄せられます。