大和高田市の新公共ライドシェア実験「みくタク」がスタート！

大和高田市の公共ライドシェア「みくタク」実証実験

奈良県大和高田市で、公共ライドシェアの実証実験「みくタク」が2025年12月11日から始まります。この新たな取り組みは、地域の交通空白を解消し、市民の移動機会を拡充することを目指しています。

背景と課題

大和高田市では、朝や夜間、週末においてタクシーの供給が不足しており、市民からの予約が困難という声が多く寄せられています。ドライバー不足が影響し、特定の時間帯や地域で交通のすき間が生じている現状がみられます。このような状況は、住民にとって病院への通院や買い物、帰宅などの移動を妨げているため、公共交通の整備が急務とされています。

事業の特徴

「みくタク」の目的は、朝・夜間・週末におけるタクシー供給の不足を補い、市民の移動手段を確保しつつ、将来的な交通再編に向けたデータを蓄積することです。対象となるのは、高齢者や駅利用者、買い物・通勤・通院に課題を抱えるすべての市民です。

本事業は、大和高田市が主体となり、市内のタクシー事業者が運行管理を担います。当社は、配車システムの構築・運用に加え、コールセンターの運営、ドライバーの募集・研修、運行データの分析など広範な支援を行います。

特に、「タクシー優先配車」を導入し、運賃は市内タクシーと同じ距離制を適用することで、タクシー事業者との共存を図り、地域の交通資源を効率的に活用します。リクエストはアプリとコールセンター両方で受け付け、ドアツードアでの移動を提供します。

サービス名の由来

「みくタク」という名前は、市のマスコットキャラクターである「みくちゃん」に由来し、「みんなで支える地域のくらし」という共助の精神を込めています。また、タクシーの優先配車という設計から「タク」を合わせたものです。

運行概要

このライドシェアサービスの運行は、2025年12月11日から2026年1月31日までの間、木曜日から土曜日の週3日間に行われます。運行時間は午前9時から午後1時まで、及び夜間の8時から12時までの2部制です。運賃は市内タクシーと同様の距離制を採用し、どなたでも利用可能です。対象エリアは大和高田市全域をカバーし、橿原市や御所市など周辺エリアからの発着もご利用いただけます。