新たな聴覚検査の革新！「Audera Pro」の魅力と機能とは

リオン株式会社が2023年7月1日に新たに発売した誘発反応検査装置「Audera Pro」は、聴覚機能の評価や診断に特化した先進的な製品です。この装置は、従来の検査方法に比べてコンパクトながらも多様な検査に対応している点が特徴です。具体的には、ASSR（聴性定常反応）検査やEP（誘発電位）検査、さらにOAE（耳音響放射）検査を行うことができます。このため、大学や総合病院、クリニックなどの様々な医療機関で、精密な聴覚検査が可能となります。

幅広い対応力で精密な評価を実現

「Audera Pro」は、特に乳幼児や高齢者、またはコミュニケーションが難しい方々の聴覚評価において力を発揮します。音に対する耳や脳の反応を自動で測定できるため、幅広い年齢層における聴覚の状態を正確に把握することが可能です。特にASSR検査は、周波数別の聴力推定を脳波を通じて他覚的に行えるため、非常に信頼性の高い評価手法として注目されています。

近年、聴覚検査の臨床ニーズが高まっている背景には、補聴器や人工内耳の適合判断、さらには聴覚障害児に対する支援の必要性が挙げられます。ASSR検査はその高精度な評価能力から、医療現場での導入が急速に進んでいます。

検査効果の向上と時間短縮

「Audera Pro」のもう一つの大きな特徴は、ASSR検査やEP検査において、CE-Chirp®やCE-Chirpオクターブバンドを刺激音として使用することで、従来の方法に比べて約2倍の誘発反応を得られる点です。これにより、検査時間を大幅に短縮することが可能となり、医療サービスの効率化を促進します。

さらに、各種検査プロトコルを標準で搭載しており、個別の検査に合わせてカスタマイズすることができる柔軟性も魅力です。聴覚検査に必要な様々なトランスデューサ、例えば挿入型受話器、耳載せ型気導受話器、骨導受話器が標準で付属しているので、多様な受診者に対応することができます。