テラスカイとQueryPie AIが共同開発したAIエージェント「mitoco Buddy」
東京都中央区に本社を構える株式会社テラスカイは、2023年、港区のQueryPie AI合同会社と連携し、企業向けの新しいAIエージェント「mitoco Buddy」を発表しました。このAIエージェントは、企業が抱えるクラウドサービスの利用とデータ活用の課題を解決するために設計されており、業務効率の向上や迅速な意思決定を可能にします。
AIエージェント「mitoco Buddy」の特長
「mitoco Buddy」は、企業のニーズに応じた柔軟なサービスを提供するため、約50種類のクラウドサービスと容易に連携が可能です。具体的には、SalesforceやSlack、Gmail、Microsoft 365といった人気のあるプラットフォームと規格MCPを介してつなげることで、既存の業務環境を最大限に活用しながら作業をスムーズに進めることができます。さらに、カスタム設定により、他のサービスとも連携が図れるため、企業の特性や業務スタイルに合わせた対応も可能です。
ユーザーオリジナルのエージェント作成
このAIエージェントの魅力の一つは、利用者が自身のニーズに合わせて独自のエージェントを作成できることです。たとえば、商談の登録や名刺の取り込み、レポートの出力など、日常業務において頻繁に行われる作業を自動化するためのエージェントを追加することができます。これにより、時間の節約と業務の効率化が図れます。
複数のLLMの利用
「mitoco Buddy」では、特に得意な分野を持つさまざまなLLM(大規模言語モデル)を使い分けることができるため、利用目的に応じた最適な選択が可能です。たとえば、ChatGPTやClaudeなど、異なるバージョンやタイプのLLMを指定することができるため、最適な結果を得やすくなります。
セキュリティの確保
企業データを扱うにあたり、セキュリティは重要な要素です。「mitoco Buddy」は、ユーザーの利用動向やMCP、データの利用状況を一元管理し、AIの運用の可視化を実現しています。このため、企業のガバナンスやセキュリティ監査にも対応可能で、安心して業務に利用できる環境を提供します。
今後の展望
テラスカイとQueryPie AIの協業により、今後「mitoco Buddy」は企業の営業支援や業務自動化、カスタマーサポートなど多岐にわたる分野での活躍が期待されています。2025年12月にはプレリリース版が公開され、同年末には製品版がリリースされる予定です。
両社は、金融業界や製造業、サービス業など多様な分野への導入を推し進めており、2028年までには累計300社への導入を目指しています。この新たなAIエージェントの登場が、日本の企業におけるAI活用の新たな潮流を生むことに期待が寄せられています。
おわりに
AI技術は日々進化を遂げており、その利活用が企業の競争力を高める鍵となるでしょう。「mitoco Buddy」はその先駆けとして、多くの企業に新しい可能性を提供することが期待されています。ビジネスの現場でのAI活用が進むなか、テラスカイとQueryPie AIの取り組みは重要な一歩となることは間違いありません。今後の展開にぜひご注目ください。